父という人
さてさて。
今日はGW返上で、アッケと父が対面する日。
待ち合わせ場所に向かう車の中、私は父についてあれこれ話した。
輸入業に携わっているため、年に1回会えるかどうかって事。
あんまり父とは過ごした記憶はないが、とにかく私には甘い人だという事。
「なんかね〜、考えてみたら家族で旅行したとかってないんだよね。」
「へェ。」
「正直、顔分かるかなぁ。」
「父親の顔ぐらい覚えてなさいよ。」
実に、父に会うのは1年半振りくらいだ。
「あ。でもね、アッケと多分気が合うと思う。お父さん変な人だから。」
「そーかい。そりゃ、どういう意味だっつーの!」
「ま〜、年も近いし。」
「そうなん?」
「うん。お父さん、35だから。」
「はァ!?マジか!!」
「マジだ。
私、19の時の子供だ。」
「うっわ!逆になんか、やりずれェ〜!!」
「話し合うんじゃん?世代一緒だから。」
「そういう問題じゃねェだろ…。」
指定されたホテルのパーキングに車を入れ、エレベーターで最上階へと向かう。
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