答える事ないのに!
最中、アッケの携帯が鳴った。
私は側にあった携帯に手を伸ばそうとしたが、その手を握られた。
「ほっとけ。」
彼はそう言い電源を切る。
私はサブディスプレイに『龍二』と、出ていたのを見た。
…どうしたんだろ。確か、バイトじゃなかったっけ?龍二サン。
とか思っていたら、今度は家の電話が鳴った。
「龍二サン、急用なんじゃん!?」
私は裸のままベッドから飛び出す。
やっぱり、電話は彼からだった。
「…どしたの?大丈夫!?」
電話の向こうの龍二サンは呼吸が荒く、苦しそうだった。急いで電話をアッケに渡す。
「ったく、なんだってんだ、んのヤロ!!…あァ?今セックスしてんの〜、文句あっか!?」
私は「言わないでよ!」と服を着ながら怒った。
アッケ急に真面目な顔になって、
「…いや。終わったらって、言われてもなァ…。」
ヒゲを撫でている。
「んもー!ヤ〜だ〜!!」
私はキッチンへ行き、冷蔵庫からミルクティーを出した。
後ろから電話しながらアッケも来てビールを指差す。
「あぁ、だからそれがバッドトリップ。抜けるまで我慢しな。
アレ、睡眠薬ってよりドラッグだから。」
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