これが?
目が覚め、枕元に置いた携帯で時間を見ると7時を過ぎていた。
『夕方』は過ぎているのでもしかしたらとリビングに行ったが、アッケはいない。
自室にもいない。
もちろん、靴もない。
ため息をつきながらもう1度携帯を見たら、メールを受信している。
喜んで開いたがアッケからではなく、遥が心配してくれたメールだった。
正直、返信するのも面倒だったが「大丈夫だよ、ありがと」と送り、携帯を閉じる。
とりあえずテレビをつけたらアニメがやっていたので、ぼ〜っと見ていた。
エンディングの歌が流れた時、玄関の鍵ががちゃりと回された。
「ん、ただいま。ちっと遅くなっちった〜。体調、どうよ?」
そういえば、熱は下がっている。
「そか、良かった。メシ作る時間ねェから、弁当買って来ちった。いい?」
うん、と私は言い、ふたりで夕飯にした。
「お前、ちっと怒ってんべ〜?
悪かったって。予定通り進まなくてサ。」
「ううん、怒ってない。ホントに。」
ウザがられるのは、嫌だ。
ホントかよ、と笑った後、
「大人んなったねェ。」
と、しみじみ言われた。
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