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あと幾つあるの?
「みんな、知らなかったのぉ!?」

逆に私の方がビックリだ。



「だから龍二さんて、いつもエラそうだったんですか!
店長にも、めちゃ態度デカいし。」

「偉そうっつか、偉いの。俺がトップなの〜。
逆らったらクビにするよ。」

「…いやオレ、もう辞めたし。」

しまった、と、龍二サン悔しそう。




「だから、あんな家に住んでるんだ!!」

「あ〜、そうか!」

ふたりは妙に納得していた。




「…龍二さんて、ホント謎だらけ〜。」

聖菜ちゃんが呆れた様に言う。

私もそれ、思う。


「まだまだあるかもよ。」

「何よ〜、教えて!」

「それじゃあ秘密でもなんでもなくなっちゃうだろ。」





豪邸に住んでる。

クオーター。

元ホスト。

子供と、彼女を亡くした。




私が知ってる龍二サンの秘密はこれくらい。

後は何があるんだろ?アッケならたくさん知ってるのかなぁ。

帰ったら聞いてみよ。







「で、アンタどこの高校行ってんの?」

「渋谷〜!なんかカッコイイでしょ。」

「訳分からん。
そんな事言ったら、オレだって青山で働いてる。」

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