嫌われ者同士
「へ?オレ?」
「うん、そう。良くしゃべる様になったよね〜。」
「…そうですかね?」
「あ〜、確かに。」
龍二サンも同意する。
「さぁ?そっスかね。」
陸深サンは、腑に落ちない様子。
「龍二さんとは、また違う嫌われ者だったもんね〜。宇夢くんは。」
「何で何もしてないのに、オレ嫌われてんだ?」
「無口だから怖がられてたんだよ、お前。
いつも怒ってるみたいだから。」
「全然怒ってないんですけどね…。」
陸深サンは苦笑いした。
「龍二サンて、嫌われてるの?なんで??」
「俺、仕事が適当だから。」
違うでしょ〜、と聖菜ちゃんが言う。
「同性に嫌われるんだよ、モテるから。」
あ〜、ナルホド。
「どんなにイジメたって、俺が辞める訳ないのにな。」
「オーナーだもんね〜。」
「…え?」「…へ?」
聖菜ちゃんと陸深サンが、同時に言う。
私は私で、きょとんとしていた。
「…じゃん?」
龍二サンは、クスクス笑ってた。
「いつバラすのかなぁって楽しみに待ってたんだけど、意外と遅かったね。ヒトミちゃん!」
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