出会いは、偶然
「えっと…、髪は7〜8歳ん時からか?
目は、中学入った時。」
「じゃあそれまで、そのままで学校通ってたんだ?」
「いんや、アイツにはずっとカテキョがついてた。
何故か中学は俺と同じ、公立に来たけど。」
「え、そうなの?子供の頃から学校一緒なんだと思ってた!」
「龍二はもともと、ウチの近所に住んでたんじゃないよ。
それは、撫子が高校生になってモデルのバイトを初めて収入が得られるようになってからだ。」
それまで、とある高級住宅街に祖母方の血縁者と住んでいたらしい。
「兄貴は毎週日曜、バスケの練習しに総合体育館に通っててさ。チビの俺も親に連れてかれてたんだ。
んで、いっつも途中で飽きて適当に外を歩ってた。」
「そん時、龍二に出会ったんだよ。」
アッケは目を閉じ、懐かしんでいる様だった。
「…人間じゃねェって、思った。」
「金髪だから?」
アッケは首を横に振る。
「俺マジ、絵本で見た天使かと思った。
あんな綺麗なイキモノ、見た事ねェって。」
前に紫亘サンが教えてくれた
『龍二サンにまつわるアッケがマジ切れする秘密』
の、お話しを暴露してくれた。
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