彼女の想い
私たちは3人で、自宅に戻る事にした。
託児所に寄り子供たちを受け取り、帰路に着く。
神威はめちゃめちゃ怒っていた。
尊命は楽しかったみたいだ。
子供たちを寝かし付け、息が詰まりそうなリビングに戻る。
「セーナちゃんに、言わなきゃならない事があるんだ。」
アッケが、ようやく口を開いた。
そして、彼女に真実を伝えた。
聖菜ちゃんがどんな反応をするか、私は緊張していた。
最愛の人を亡くし、しかも本当は結婚してたなんて…。
私なら…。
どうするのだろうか…。
彼女は、意外な事を言った。
「最初から龍二さんは、私のものでも奥さんのものでも、
…ない。」
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