言わなきゃならない
「えっ…。」
いきなり知らされた、事実。
「結婚!!?」
「…そう。」
何故だか、アッケが申し訳なさそうな顔している。
私の涙は止まってしまった。
「え、いつ!?」
「18んなって、すぐぐらい。」
いや、こんな事聞いてどうするの!?
「アメリカ人と!?」
「日系人。国籍は、アメリカ。」
だから、そうじゃなくって!
「聖菜ちゃんは…?」
「知らねェだろうな。俺も本人から聞いたんじゃねェし。」
そう、これが聞きたかった。
「…どうするの!?」
「どうするも何も、知る事になるだろ。」
「アッケが、言うの…?」
「しか、ないだろうな。」
アッケは、ため息をついた。
「さっきの電話の相手って、もしかして。」
「あぁ、いや。あれは龍二の姉貴の撫子。
さすがに嫁さんの連絡先までは知らんよ。」
なんかもう、訳が分からない。
ただ聖菜ちゃんの気持ちを考えたら、苦しくなった。
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