夢なら覚めて…
病院の入り口で、アッケが電話をしていた。
しかし私には気付いていない。
側に行くと、彼はなんか英語でまくしたてている。
私が目の前に立つと、やっと気付いてくれた。
「セーナちゃん、心臓外科のロビーにいるから。」
それだけ言うと、また英語で電話の相手としゃべる。
私は、半信半疑だった。
まさか、龍二サンが…。
数週間前に、ウチに来て子供たちと遊んでいた。
それで夜には、アッケとお酒飲んでて。
酔っ払ってそのまんまリビングで寝ちゃって、風邪ひいちゃったんだよ?
本当に、ちょっと前の話し…。
聖菜ちゃんを見た瞬間、
現実だと実感した。
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