初めてのクリスマス・イヴ
「たっだいまぁ〜♪」
「げ、早かったな。」
げってなに、げって!
アッケはクリスマスツリーを抱え、子供たちにまとわりつかれていた。
「あ〜、私もさっき思ってたぁ〜!」
「帰って来る前に、飾り付け終わらせたかったのによ〜。
全然、思い通りに作業出来ねェでやんの。」
「そんなものだよ、いつも私も。」
食料品を冷蔵庫にしまい、ふたりで笑った。
「あぁ〜、オイ尊命!コードかじるなってェの!!」
アッケはツリーを置き、尊命を抱き上げる。
今度は神威が必死にツリーに近付く。
「次はそっちかょ!!」
私は笑いながら見ていた。
「ったくよ〜!ホレ、ちっとかーちゃんトコ行ってな!!」
「ね、触ったら危ないじゃん?ドコ置くの?」
「ん、俺の部屋!ひとりクリスマス〜。」
そうですか…。
「お前ヤキモチやくかなって思ってサ。だから帰って来る前に終わらせたかったんだよ〜。」
何も言う気になりませんよ。
「飾り付けして俺の部屋置いときゃ、チビらが寝たらすぐリビングに持って来れんべ?」
「え?」
「イヴ、休みだからょ。
パーティーすんべ、ふたりでさ。」
マ ジ !?
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