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いよいよ!!
翌朝。

眠れる訳もなく、水分すらもロクに取れない私は憔悴していた。



7時にはアッケと龍二サンが来てくれた。

途端、泣き出す私。


「もぅ無理…、いつまで続くの!?」

アッケの手を握り締め、弱音を吐く。
彼は困った顔をし「ちょっと待ってな。」と、出て行った。


看護士さんと一緒に戻って来て、

「促進剤、打ちましょう。赤ちゃんは元気だけど、お母さんの体力がもたなそうね。」

と、点滴をされた。



もう陣痛が来ても叫ぶ気力もなく、私は唸るだけだった。





陣痛促進剤、名前の如く今まで以上の痛みが私を襲う。


しかしもう文句は言わず、ひたすら耐えていた。

先生に内診してもらうと、子宮口は8a。出血もしていた。


「分娩台に行きましょう。もうすぐ、産まれますよ!」

先生は明るくそう言ったが、返事も出来ない。

陣痛の合間に、這う様にして分娩台に移動した。





「高砂さん、ご主人は?お友達しか見当たらないんですけど…。」

「知りません!いらないですよ!!」

「でも立ち会いでしょう?」

他の看護士さんが探しに行ってくれた。
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