努力はします
私は内心アワアワしながら、陣痛室のベッドであぐらをかいていた。
重力で赤ちゃんを下げてあげるためだ。
相変わらずお腹は痛くないが、腰が割れそうに痛い。
アッケにメールは…。
どうしよう。
仕事が手につかなくなったりしないだろうか。
…するよね。
「ヒトミちゃん、ちょっと入ってもいい?」
龍二サンだ。
「うん。」
「これさ、曙覧じゃないとマズいだろ?」
1枚の紙を渡された。
「なぁに、コレ?」
緊急帝王切開になる可能性もあるため、それの承諾書らしい。
「書いて下さいって、俺に渡されちゃったんだけど。」
「あ〜、龍二サンが旦那だと思われてるのカナ。」
「かもね。」
これで大義名分が出来た。
携帯は使って大丈夫らしいので、アッケに連絡をした。
『ソッコー行くから!
それまで産むんじゃねェぞ、頑張って我慢しとけよ!!』
そ、そんなコト言われても…。
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