この程度？？
「俺、いっつも思うんだけどさァ。」
アッケと一緒に朝ご飯。
「一晩経ったカレーって、なんでこんな美味いんだ！？」
「え、知らないよ〜。」
カレー、ホント好きだよねぇ。
…んん？
なんかお腹張るなぁ。
そういえば、今日は胎動が少ない気がする。
いつもは痛いぐらいに蹴っぱぐられて、ゆっくり食事なんか出来ないもん。（アッケはこれを『体内暴力』と呼んでいる。）
「どした？」
ヒゲにカレーをくっつけたアッケに聞かれた。
「ううん、ちょっとお腹張ってるだけ。大丈夫。」
テレビではワイドショーが流れてる。ぼんやり、画面上の時間を見ていた。
「んじゃ、俺行くゎ。」
「え、あ、ゴメン。行ってらっしゃい。」
アッケを送り出してから私はテーブルも片づけず、テレビを見ていた。
いや、時間を見ていたのだ。
きっちり、20分間隔…。
…もしかして陣痛！？
でも、お腹は痛くない。張ってるだけ。
１時間ほどそうしていたが、張りは治まらない。
どうしようカナ、と思いつつ携帯を手に取る。
迷いながら電話をかけた。
『どうしたの！？』
コール２回目で、龍二ｻﾝは出てくれた。
「あのね、痛くはないんだけど、お腹張ってるの。コレって陣痛だと思う？」
『…そんなの俺に分かる訳ないだろッ！とりあえず今から行くから！！』
アッケがいない時は龍二ｻﾝが病院に連れてってくれる事になっていたから、連絡してみた。
陣痛なのかなぁ？
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