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ひとりで産まれ来る筈が
待ち合い室に戻りながら、私は何から話そうか困っていた。


「どう?何ヶ月だった?」

アッケは明るく、私に声をかける。

「えっと、8週…。もうすぐ3ヶ月…。

心拍も、確認出来たよ。」

「そっか〜!」






「ね、アッケ。」

「んン?」

彼はエコーの写真をくれくれと、手を出している。
私は渡しながら、

「遠い親戚とかに、双子っている?」

隣に座った。

「ん〜、いねェんじゃね?なして?」

彼は楽しそうに、写真を見ている。

「私の方も、いないんだケド。

…お腹の赤ちゃん、双子だって。」




「…。

マジか?」


「マジだ。」

私は写真の説明をした。

「ホラ。お部屋、別れてるでしょ?
でね、それぞれココとココにいるんだって。」

「マジか!遺伝じゃねェの!?双子って…。

…あ〜ッ!!」

「え、な、なに?」




「龍二!!」



「は…?」

「アイツ、双子の上だゎ!そういや!!」

「は…??」



いや、龍二サン関係ナイし…。


てゆーか。二卵性なら、実はあんまアッケの血縁関係ナイし。






「…ちょっと待ってよ、ソレどういう意味!?」

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