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えぇえッッ!!!
翌週の月曜日。

私たちは以前お世話になった、産婦人科にいた。


「ギャハハ、なんか俺って、完全悪モン扱い!?
周りの視線が超痛ェ〜。」

「だって私、終わったら学校行かなきゃ…。」

「いかにも、『女子高生と妊娠させちまった男』みたいな〜?」

「まぁ、間違いなく女子高生なんですケド?」

ふたりで声を忍ばせて笑った。






診察室に呼ばれ、反応は出てますよと、市販の物とはちょっと違うリトマス紙みたいな検査薬を見せられた。


先生はカルテを見ながら「内診しましょう。」と、内診台へ私を促す。


…やっぱり、このカッコは慣れないナぁ。




「ここですね、ちゃんと子宮内にいます。

…あれ?」


私はドキリとした。

また何か、問題があるの…!?







「あれ、これは…。」


私は心臓をバクバクさせながら、次の言葉を待った。








「双子かな?

部屋が別れてるから、二卵性の。」








「え!!?」


思いもよらない言葉に、心底驚いた。


「双子…!?」

「そうですね、間違いないと思いますよ。
ちゃんと袋がふたつ見えるでしょう?」

先生は、画面を見せてくれた。

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