さよなら
「…そっか。陸深サン辞めちゃったんだよね。」
「ホントの送別会は今日なんだ。昨日は、2人で飲んでただけ。」
「私、会えなかったな。色々お礼言いたかったんだけど。」
「今日、来ればいいじゃん。」
龍二サンはそう言いながら、アッケを見た。
「いーぜ。そんかわし、明日ゼッテー起きろよ。」
「え、ホント!?」
「あァ。迎え行ってやんから、帰る時は電話しな。」
そう言って、アッケは帰って行った。
私は聖菜ちゃんと、バックルームでまったりしていた。
龍二サンは他のスタッフに引き継ぎし、とりあえず3人でファミレスへ。
「送別会、誰が来るの?」
「俺たちだけだよ。」
「え、そうなの?」
「うん。永田さんなんか未成年は未成年で、昼間やらせたから。
ま、全員シフトは合わないしね。」
「…私、邪魔じゃん?」
「そんな事ないよ。言いたい事もあるだろうし。」
「うん、じゃあお礼だけしたら私帰るよ。お酒飲み行くんでしょ?」
「いや、ヒトミちゃんからじゃなくて宇夢からさ。」
また、冷たい事言われなきゃいいケド…。
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