進む道、目指す方向
アッケの事故から1年が経った。
この頃になるとみんな受験やら就職やら、既に忙しそう。
私はちょっと取り残された気分になりつつも、マイペース。
「ヒトミは、大学行かないよね?」
「うん。」
遥が塾まで時間があるからと、マックでまったり。
「就職も…、しないよね。専業主婦か〜。」
「ある意味、超〜忙しくなるかもね!私。」
「え?そうなの?」
「うん。
寝るどころか、休む暇もないって聞いた。」
「…あ!もしかして、それって!?」
「うん。赤ちゃん、欲しいんだ。」
「へぇえ〜!いいな〜、スゴーイ!!
なんかめっちゃ羨ましい〜。」
「遥は、まず相手探さないとね〜。」
「そうなんだよね〜。
…って、うるさい!」
遥は尚登クンといつの間にか別れていて、それからずっと彼氏を作らない。
結構経つらしいけど、まだ引きずってるのカナ…。
「でもね、無駄な恋なんてないと思うよ。得たものは必ずあるでしょ?
だから、無駄だった訳ないじゃん?」
「得たもの、か…。
うん、そうだね。」
大学でいい男探そ〜っと!と、遥は明るく笑った。
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