お互いの言い分
退院間近の、アッケと大ゲンカした。
学校に行けと言う彼と、行きたくないと言う私。
他にも、学費の事。
入院費の事。
これからの生活の事。
色々問題は抱えてるはずだ。
「そこまでビンボーじゃねェー!!」
病室でアッケは叫んだ。
「借金してでも卒業させっかんな!
何年かかってもだ!!」
「何言ってるの!?そんな事より生活してけなきゃ、どうしようもないじゃん!
私が働く!!」
「いいから1日でも早く学校行きなさい!お前がダブったら、そんだけ俺の負担が増えるの!!」
「…悪いのアッケだもん。」
「…え。」
「事故なんか、するからじゃん!!!」
私は、病室を飛び出した。
「おい、ヒトミ!?」
無視して、エレベーターまで走る…
つもりだった。
ロビーに、龍二サンがいた。
「相変わらず派手な夫婦ゲンカだね。
入れなかったよ、俺。」
龍二サンは立ち上がり、
「お茶でも飲もうか。」
と、私を誘った。
「なんでアイツが事故ったか知ってる?」
病院内の喫茶店に入り、彼に聞かれた。
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