連絡来たと思ったら
昨夜は失敗したなぁ。
ちゃんと起きてようと思ったのに！
…でも、今夜も遅いんだよね〜。
授業中に寝てるしかないカナ、とか思いつつ教室に入る。
「おはよぉ。遥、来てる〜？」
すれ違った、元気ｸﾝに聞いた。
「いや、分かんない。多分来てないんじゃねー？」
またサボりか。
「それ、あったんだ。時計。」
「え？…あ、うん。」
…長袖なのに、良く気付いたなぁ。
昼休みに入るちょっと前、携帯がブルブルした。
メールかな。
…。
長いから、電話だ。
アッケかな。も少し待っててねー。
着歴を確認すると、遥だった！
私は慌ててかけ直しながら、お弁当を持って屋上に移動する。
「ちょ、もし？なにやってんの〜！学校来なよ〜！！」
『…うん。』
「どしたの？なんかあった？」
私は屋上に続く、重い扉を開ける。
『…うん。』
「うん。じゃ分かんないよぉ〜、どしたの！？」
『…もう、終わりかも。』
「え？なに、彼氏と？」
『うん。』
私はお弁当を広げながら何て言ったらいいか分からずに、ひとり晴れた青空を眺めていた。
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