情熱 それからは毎日、羽柴と帰った。 その事で駿に攻められた。 だったら最初から、いづみと付き合わなければ良かっただろって。 そんなんじゃないよ。 俺達は、傷を舐め合ってるだけだ。 『はぁあ〜?ナギちゃん、ちょ〜意味フ。』 「俺も羽柴も失恋したんだよ。だから、慰め合ってるだけだ。」 『失恋て、いづみはお前から振ったんだろ?』 「うん。いづみの事じゃない。 俺達、他の誰かに惚れてるヤツに恋してるんだ。 じゃ、そゆ事で。」 なんか駿は叫んでいたけど、電話を切った。 アイツ今、何してるのかな。 俺と同じく家で夕飯食ってダラダラしてんのかな。 もう風呂入ったのかなー。 そういや家族構成とか知らないなー。 部屋とか、どんなんなんだろ。 アイツの事だからハイビスカスとかヒョウ柄とかで埋めつくされてそうだなー。 …。 会いたい。 学校帰りに遊ぶだけじゃ、物足りない。 もう1度、ちゃんと SEXしたい。 [前へ][次へ] |