月曜日
「城戸って、何か雰囲気変わったね。」
その日、私と彼は週番だった。
放課後の教室で2人きり。
あんまりしゃべるのが得意じゃない私も、こういう1対1の状況なら割と平気。
しかも相手は城戸だし。
「オレ?そうかな?」
「ん、明るくなったよ。みんなともしゃべれる様になったじゃない。」
「いや〜。別にちょっと人見知りするくらいで、普通に話そうと思えば話せるんだけどね。」
そうだったっけ?
「でもやっぱ疲れるよな。みんながみんな、楠みたいにオレが話しやすいタイプってワケじゃないからね。」
ん、私?
「へえ、知らなかった。私って、城戸にとって話しやすいタイプだったんだ?」
彼は学級日誌を書く手を止め、私と視線を合わせた。
「うん。楠は、オレにとって特別。」
私の鼓動は、何故か動揺を示してした。
城戸に『特別』って言われて、喜んでるのか!?
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