bizarre
そして頬に、
耳たぶに、
首筋に、
たくさんのキス。
どうしていいか分からず、あたしはされるがまま。
じっとしている体とは真逆に、心臓は今までないような早さで鼓動を打つ。
その時、彼はあたしの耳を甘噛みした。
くすぐったいような、痛いような、感覚。
思わず身を捩る。
「痛かった?」
言葉通り耳元で囁かれた。
「ううん‥。」
「多分、もっと痛いよ。」
それは、破瓜の痛みの事だろうか。
否。
次の瞬間、強く噛まれたのだ。
「痛っ‥。」
「だから言っただろ、痛いって。」
逃がすまいと、あたしは彼の腕に強く拘束されている。
「『食べていい』って、夏音が言った。」
え、‥えッ!?
食べるって‥。
「お前をバラバラにして俺の体内に取り込めたら、どんなにいいだろう。」
本来の意味ですかーッ!?
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