disappear
「はぁ‥。」
部屋に入り、またため息。
真白さんはいなかった。
自分ち思い出したのかな?
誰か知ってる人に会いに行ったとか?
‥もう、帰って来ない?
う〜ん。そりゃ、ここは真白さんちじゃないけどね。
‥。
止めよう。
彼の事‥考えたくない。
お風呂から出てあたしは、携帯が鳴っている事を知った。
「ちょ、ちょっと待って〜!」
真白さん!?
ディスプレイには『永嶋早苗』。
「もしもし?うん、ゴメン。お風呂入ってた。」
考えてみたら、真白さんはあたしの携帯の番号知らないよね。
「えっ?あ、うん。聞いてるよ。」
半分、ウソ。
──なんかマンネリして来たし。
──優しいんだけどね。
──原因らしい原因も別にないけど。
──今、イイ感じの人がいるんだ。
──だから、
『勝平とは、多分別れると思う。』
これまでのあたしなら、不謹慎だが小躍りしていただろう。
今は、
頭の中、真白さんだらけ。
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