unilateral
「おい、起きろ。」
‥ぅ〜ん?
「携帯。鳴ってるよ。」
‥ん〜。
「ったく、夏音!」
ここでガバっと、あたしは飛び起き、
天井に思っっっきり、頭をぶつけた。
「ッたぁ〜‥いっ!!」
あたしはロフトで寝ているため、天井がめちゃ近いのだ。
「あはは、大丈夫?」
うゎッ!?
‥あ、そうだ。昨夜、泊めてあげたんだよね。
彼はもう切れてしまった、あたしの携帯を下から差し出している。
着歴を確認すると
「勝平くん!」
あたしは携帯を握りしめた。
「誰?」
彼はきょとんとしている。
「えッ!?大学入って、いつもすっごい親切にしてくれて‥る、‥友達。」
最近は受かれてテンション高めだったが、段々落ちて来た。
「あ〜、片思いしてんだ?」
「イヤな事言わないで。勝平くん、彼女いる人なんだから!」
だから好きになっちゃいけない人なの!
別にあたしにだけ親切なんじゃないって、
分かってるし‥。
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