[通常モード] [URL送信]
残したいもの
「ははっ。超あり得そう、龍二さんなら。」

「宇夢く〜ん、笑い事じゃな〜い…。」

聖菜ちゃんはどんよりしてる。



「冗談冗談〜。安心しな、コイツはさ。」

アッケが龍二サンを指差し、

「子供、作れねェ体だから。」

と言った。



「はぁッ?」

聖菜ちゃんが聞き返す。



「うん、ホント。そうなんだ。」

「不能すか?」

「違うよ、そっちじゃないよ!種がないの。」



私はこれでも一応、産婦人科に通っていたので会話の意味が分かった。

けど昔、彼女を妊娠させたんじゃん?

なんで…?



会話の意味は分かっても、疑問符ばかりだった。



まぁ、いいや。

別に私、龍二サンの子供が欲しい訳じゃない。
[次の章へ]

[前へ]

あきゅろす。
無料HPエムペ!