トップ 「よぅ、生きてたか?」 「あ〜無理無理。死にそ…。」 龍二サンはアッケに寄り掛かるように座る。 「ッんだよ、気持ち悪ィな。離れろや!」 「このまま寝たいぃ〜…。」 「んじゃ、帰って寝れ!」 「だって帰ってもご飯ないんだもん。」 「俺ァお前のメシ炊きかい。」 「元気だった〜?」 龍二サンは、酷く腫れた目をしていた。 「てか、龍二サンこそ…。大丈夫?」 仕事が忙しく、仮眠は取ったもののずっと店に詰まってたと言う。 「聞いてくれよ〜。俺、2日家に帰ってないんだけど〜。」 「マジ!?大変だったんだね…。ホントだ、髭生えてる。」 「ま、それがお前の仕事っしょ〜。」 「はぁあ〜…、もっと有能な店長を雇いたいな〜…。」 え?雇いたいって、何? 「ん、お前知らんかったっけ?龍二、オーナーなんだよ。コンビニの。」 「え、ウソ!だって、いつも『バイト行って来る』って…。」 「うん、人足りないから普通にバイトもしてるの。」 「お前ね、コンビニのバイトであんな家に住める訳ねェだろが。」 考えてみたら、確かにそうだ。 [前へ][次へ] |