雑多
ゾロ×ロビン
「ふふ…可愛いひと、」
「俺を『可愛い』と形容したがる奴なんざテメェくらいだ」
「だって、こんなにも無防備で可愛いのに」
「…俺を『可愛く』してんのはテメェだろうが」
「牙のない剣士さんもたまにはいいわね、」
「テメェにゃどれだけ牙を剥いても効果がねぇからな、大人しく手懐けられることにしたんだよ」
「ほらね、やっぱり可愛いわ」
「好きなだけ言ってろ、俺は寝る」
「可愛い可愛い剣士さん、大好きよ」
「…子守唄代わりに『愛してる』くらい言えよ。気ぃ利かねぇ女、」
―――膝上で無防備に眠る大きな仔猫が実は虎だ、なんて。俄かには信じられないくらいに、それはそれは穏やかな。
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