とりっくおあとりーと??A
冬「四楓院夜一か…………。」
『ハロウィンは子供が大人にお菓子を貰いにくる』
そう教えたまではいいが、いくら現世に居座っているとはいえ、そこまで知らなかったのだろう。
冬「浮竹、『Trick or treat』ってのは『お菓子くれなきゃ悪戯するぞ』っつー意味だ。」
冬獅郎がそう答えると後ろにいたやちるも「いたずらいたずら〜〜!」と騒ぎだした。
浮「い、悪戯って例えば…………?」
そう問うと、二人の動きがピタっととまった。
冬「………………………………。」
や「………………………………?」
二人はしばらく顔を見合わせた後、部屋のすみっこにかたまって話し合いをし始めた。
冬「草鹿、お前が普段している悪戯ってなんだ?」
や「え〜〜〜〜〜〜っとねぇ……………あ!!えっとね、つるりんのあたまにむしめがねあてて焦がしたり、ユンユンのまつげからのびてるへんななが〜いヤツちょん切ったり〜、マキマキをまきまきしたり、(布団で)とにかくいっぱいいたずらしたよ〜」
冬「十一番隊も大変だな………」
冬獅郎は心から十一番隊に同情した。
や「ひっつーはなんかいたずらしないの?」
冬「隊長という立場上、そんなことはできない。つーか俺がお前みたいだったら、十番隊は壊滅するだろうが。」
もしそうだったとすれば、隊長副隊長共仕事をしない十一番隊のような荒れた隊になってしまうだろう。いや、つーか寧ろもっと酷くなるかもしれない。
や「そんなことできないって事はやりたいってこと?」
冬「まあ…………そうなるか………。」
や「じゃあひっつーはどんないたずらがしたいの?」
やちるが首を傾げると冬獅郎はニヤリと口角を上げた。
冬「そりゃお前、常に仕事をサボるどこかの某副官を脅したり、その幼馴染み様である狐野郎のトコに大量の干し芋を送りつけたり、どこぞの某韓流スターのパチ野郎を氷像にして永久に凍り付けしておきたいとかその他イロイロやりたいに決まってるじゃねぇか。つかマジでやっていい?」
もはや悪戯の域を通り越しているが、これが冬獅郎の本音なのだろう。
そして横でそれを聞いていたやちるはいつもニコニコしている顔を更に笑顔にした。
や「じゃあ今度一緒にそれやろうよ!!たまにはいーじゃん!!!」
冬「じゃあ書類処理が速いからって大量の書類を十番隊に送りつけて休み半年くらいくれなかったじーさんとか『実験だヨ』とか言って俺に変な薬飲ませて暴走した俺がそいつの隊舎破壊したときに責任十番隊に押し付けがったどっかの変人もシメていいか?」
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