いいわけばかりの○○もの (リボ→)風 「少し話をしてもいいかい?長くなるなら勘弁してくれって、それは無理かもしれないね。とても申し訳ないんだけど。ちょっと、考えたことがあるんだ、人間の感情のことなんだけれどね。ほらたとえば、私は君に対して友情を抱いているだろう。会った始めの頃はそんなこと言っていられなかったけどね。私はともかく、君はとても周りを警戒していたから。……ああ、ごめん、私も警戒していたよ。少なからずね。それは認める。嘘をついたって仕方ないし。まあそんなことどうでもいいんだ、今になってみれば良い友人なのだから。私としては、女癖が悪いのを直してほしいけど。文句?まさか。ないよ。 ああすまない、話がそれてしまったね。それで、私は考えたんだ。友情と愛情の違いは何かということを。それで行き着いた私なりの答えだけど、あまり違いはないんじゃないかな。あくまで私の意見だ、聞き流してくれていいよ。ただね、人間というものは、恋人に対してもちろん嫉妬するし、そして友人に対しても嫉妬するものだろう?だから思ったんだ、恐らく友情と愛情の差なんて、ほんの百分の一センチなんだよ。単位は忘れたから計算は自分でしてくれ。 結局何が言いたいかってね、リボーン、 私は君を愛せないってことだよ。 だから友人でいたいと言っても、君は納得してくれないんだろうね」 (幾ら言葉を並び立てたって、臆病な己は誤魔化せない、君は騙されてくれない。)(だけど私は喋るのだ、まるで壊れた録音テープのように、同じことを何度も何度も、言い聞かせるように。) |