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reversal


※攻が女装してます。受は女装してません。攻の女装が苦手な方はお戻り下さい























恒例の月末担当試験…終了後。担当している生徒、方丈那智と臨時講師である仙道清春は自分達以外人がいないとある教室で言葉を交わしていた
題材は勿論、恋人との夜の営みについて、だ


「――…ってワケでぇ、ただ鳴かせるダケっつーのに、最近ちょーっと飽きてきたんだよナァ」

「ふーん…まぁ、その気持ちはわからなくもないけど」

「だろ?アー…何ッか面白れーコトねぇかナ」


ダラリ、と机にうなだれながら何か面白い事はないかと考える。別に本当に瞬とのセックスが飽きた訳じゃ無い。飽きる訳も無い
ただ、それ以上に何か面白みのある、瞬が嫌がるようなものがしてみたくなっただけだ


「んー…、コスプレとか…でもただのコスプレじゃつまんないか。最近さぁ、執事とか流行ってるからそういうのやってみるとか?」

「アァ?執事ィ?」

「そうそう、七瀬先生に執事の格好させるとか。もしくは、定番のメイドとか」


那智の言葉を聞き入れて脳内で考えてみるが…いまいちピンと来ない。自分だけに遣えさせるのは面白いかもしれないが、逆らえなくさせるのは普段と大差無い
定番のメイド服も確かに瞬なら似合うかもしれないが、やはり有りがち過ぎて気が乗らない


「却下、んなら立場逆にした方が面白れー……ん?立場、逆…」


何か思い付いたのか清春は口元を歪めて笑みを浮かべる。そしてそのまま身体を起こし那智に一言も声を掛けずに教室を飛び出した
そんな清春の姿を唖然とした表情で見送る那智。意味がわからず暫くポカンとした表情を浮かべていた


「……どうしたんだろ、一体」





―――――





「……今日も疲れた」


講師の仕事を終えバイクで翼の用意したマンションへと戻れば表情に何処か疲労を浮かべながら自分の部屋へと向かっていた。講師になって数ヶ月経ったとはいえ、まだ慣れない仕事故にどうしても疲れが溜まってしまう
部屋に戻り風呂に入って疲れを取ろう、そう考えながら部屋のドアノブに手を掛ける


「……ん?鍵が開いている」


出掛ける時に掛けていった筈の鍵が開いている、その理由は一つしか思い付かなかった


「仙道か」


以前恋人である清春に強制的に合鍵を作らされたことがある。それ以来合鍵を持ち歩いている為、瞬以外にドアを開ける事が出来るのは清春だけだ。その合鍵を使って度々瞬の部屋に尋ねてくる為、今日のような事も珍しくない
鍵の開いているドアを開き部屋の中へと入ろうとするが、瞬は玄関に向かうどころか直ぐにドアを閉めた


「……俺は疲れているんだろうか」


今、恐ろしいものを見てしまった気がする
冷や汗を流しながらドアに額を当て暫く硬直する。自分は疲れて幻覚を見てしまった、そうに違いない
そう言い聞かせながら再度ドアを開く。ドアを開くと同時に腕を掴まれて引かれ、否応なしに部屋の中へと入れられてしまった


「お帰りなさいませェ、ご主人サマァ〜?」

「………」


腕を引いて室内に入れたのは間違いなく瞬の恋人、仙道清春だ
本人に間違いはないが瞬は別人だと思いたかった。そう思いたくなるような状況だった

今の清春の姿は、ピンクのメイド服を着てメイドの真似をしながら瞬の目の前で頭を下げていた。しかも、本人には不釣り合いな言葉付きで、だ
清春はバスケをしている為腕も足も鍛えられ筋肉がある。ガタイもそれなりにいい。そんな男が可愛らしいピンクのフリフリメイドを…因みにそのフリフリの可愛らしいスカートからは鍛えられしっかり筋肉のついた足が覗き、刈り上げている頭には可愛らしいカチューシャもつけている
はっきり言って全く似合ってない

そんな恋人の姿を改めて見て瞬はクラリ、と眩暈を覚えた


「な、何の冗談だ…仙道…」

「キシシシッ、ご主人が疲れてるみてぇだからァ〜オレ様頑張って奉仕しようと思ったんデス〜」

「………」


普段とは多少違う口調と、不似合いな可愛らしいメイド服を着た清春にもう何て言葉を掛けたらいいかわからなかった。ただ、眩暈を覚え壁に手を着いて重く息を吐き出しながらどう対処するか悩んでいた
そんな悩んでいる瞬をお構いなく清春は瞬の身体を抱き上げ、ベッドまで連れて行けばポン、とベッドの上に投げた


「うわっ…!?せ、仙道っ…」

「いいから黙ってろよ…オレ様が、ご主人サマを気持ちよーくしてやっからヨ…」


文句を言おうとする瞬の唇を塞ぎベッドへ身体を縫い付ければそのままズボンと下着を一気に脱がせ、下半身を曝させた
焦る瞬を横目に全く反応をしていない、萎えたままの自身を緩く握り込む。そして唾液を乗せた舌でねっとりと根元から先端まで舐め上げてやれば清春に慣らされた瞬の身体は面白い程に跳ね上がった


「っふぁ、あ…ンッ!」


快楽に弱い身体。瞬の性感帯は何処かなんて知り尽くしている清春の手にかかれば瞬は直ぐに快楽へと身を委ねた
爪先でえぐるように先端を刺激しながら睾丸に吸い付き、掌全体で竿を扱いてやればドロドロと先走りが溢れて止まらない
その溢れる先走りを利用し、指に絡め取れば閉ざされたままの秘部に塗り付け解すように指の腹を押し付けた


「あぁっ、や…ァ、ぁ、はぁっ」


秘部に押し付けていた指をゆっくりと中に押し込んで中を広げるように動かすが、一方で自身を扱く手をピタリと止めて瞬の身体を俯せにさせた


「ぁ、ひぃっ…!」


体勢を変えられた事により指が中を強く刺激し喉を反らせて嬌声を上げた
そんな瞬を見遣りながら清春はフワフワと広がるメイド服のスカートを捲り上げて興奮で勃ち上がっている自身を見せながら瞬の口元へと近付けた


「なぁ、ご主人サマァ?オレ様もーっとご主人サマをヨくしてやりてぇんだけどヨォ…その為にはさ…コレ、ちゃーんと濡らしてくれませんかァ?」

「なっ、この……クソ、っ…ン」


この状態でまだメイドの真似事をする清春に多少の怒りを覚えたが、快楽を知っている身体は指ではなく清春自身に与えられる快楽を欲している為、逆らう事は出来ずに口を開き自身を口に含んだ
そんな瞬の姿を見て満足そうに笑いながら秘部に埋めたままの指を動かし、更に指の本数を増やして中を広げていく


「んンッ!っふ、は…ぅん、っ」

「キシシッ、流石ご主人サマァ…ッ、相変わらず旨いですネェ…」


中で動く指に翻弄されてしまいそうになるのを堪え裏筋や先端を丹念に舌で舐め上げ、深く咥え混んで吸い上げたりと清春に快楽を与えていく
清春の呼吸も乱れ始めたところでゆっくりと咥内から自身を引き抜き、秘部に埋めていた指を引き抜けばもう一度体勢を変えさせて仰向けの状態にさせる


「んぁ…ッ」

「もうイイぜ、ご主人サマ…それじゃ、オレ様がもっともっとヨくしてあげますからァ……沢山鳴けヨッ」

「ひっ、あ、あぁアッ!」



指で解した秘部に硬く勃ち上がらせた自身をあてがい、口元を歪めて笑みを浮かべながら告げれば遠慮する事無く一気に奥まで突き立てる
その衝撃に瞬の身体は跳ね上がり、自身からは少量の白濁が吐き出され、軽く達した事を語っている


「オイオイ…もうイッちまったのか…でも、これからですよ、ッ!」

「っあ、ダメ、や…アアッ!」


達したばかりで呼吸も整わず、敏感になっている瞬に構う事なく細い腰に手を添えてそのまま引き寄せれば欲望のままに腰を打ち付けていく
容赦ない、激しい律動に上手く呼吸が出来ずに髪を振り乱し口端から飲み切れない唾液を零しながら嬌声を上げ続ける
両腕は清春の背に回されメイド服を握り締めながら無意識に快楽を更に求めるように律動に合わせて腰を振る姿は何とも言えず、淫らだ


「あ、あぁアッ!っひ、きよ…は、ァ、あぅっ」

「ック、は…流石…相変わらずイイ締め付けだ…メイドに犯されて、ヨがって…ッ、本当、淫乱なご主人サマだナァ…」


業とらしく耳元で低く囁いてやればヒクつく中。それを感じながら性感帯である前立腺を何度も突き上げてやれば更に中が締まって瞬の白い太股が震える


「ひっ、あ、ァアッ!清は…ァッ、も、イく…ゥッ!」

「ッ、イイぜ…オレ様も、そろそろ…っ」


お互いに限界を迎え、清春が腰を打ち付ける度に肌のぶつかる渇いた音が室内に響き渡る。そして一層強く前立腺を自身の先端で突き上げれば限界を迎えた瞬の中がキュッと締まり清春自身を締め付けた


「あっ、あ、っああァア――…ッ!」

「っく、ァ…!」


清春自身をキツく締め付けたままビクビクと身体を大きく震わせて瞬は白濁を清春のメイド服のエプロンへと飛ばし、二度目の射精を迎えた
それと同時に清春はブルリと身を震わせて熱い精液を瞬の中へと注いだ





―――――





「……全く、信じられん!この変態!」

「いーじゃねーかよォ、オメーも楽しんだダロ?ナナ」

「そ、それは…」


行為を終えた後、普段とは嗜好を変えられた内容に瞬は声を張り上げて文句をつけた

似合わない女装を見せられたコッチの身にもなってみろ、と

が、確かに楽しんでいた自分が居た事を否定出来ずに瞬はそのまま黙ってしまった


「にしても、本ッ当スゲェよなー…このヒラヒラ」


行為を終えた後脱ぎ捨てたメイド服のスカートを掴み揺らしながら感心したように呟く。そのスカートを持ち上げて瞬の方にポン、と投げれば清春はニヤリと笑って瞬の身体を押し出した


「な、何だ!?」

「なァ、せっかくだしよォ…ナナもこれ着てみろよ、ナ?オレ様なんかより絶対似合うしヨォ」

「ぜ、絶対に嫌だーっ!」





―――――

攻が似合わない女装をするのが大好きです!(←)
清春に敬語使わせようとしたんですが凄い違和感感じて中途半端になりました…
若干マニアックな気もしますが……本人楽しんで書きました、はい。逆転ものとか好きなんです!






あきゅろす。
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