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だーいすき




「先生、もっと声出して…っ?」

「っふ、ぅ…ん、んっ…」


そんな事は出来ない、とでも言うように瑞希は首を左右に振る

此処は生徒会室。幾ら今が授業中とはいえ誰も来ないとは限らない。授業の無い
教師も居るし、授業をサボって居る生徒だって居る(好ましくはないが)
だから声なんて上げられない

しかも男同士、教師と生徒…立場を考えなければ。バレたらお互いどうなるか分からないのに


「…つまんない、ね…先生、もっと声…上げ、てッ」

「っひ、や…っあぁ!」


満足に声を上げない瑞希に焦れたのか瑞希の思いなんてお構い無しにグッと強く前立腺を突き上げる
弱い性感帯を刺激されてしまえば声なんて抑える余裕もなくなり上がってしまうのは当たり前で
漸く聞けた甘い声に那智の口元は歪みそのまま更に喘がせてやろうとグッグッと何度も容赦無く前立腺を押し上げる


「あっ、ひ…ッあぁんっ!ダメ、や…ァ、ひぅっ」


嫌々とブロンドの髪を振り乱しながら首を左右に振り嫌がるも身体はそうは言わない
与えられる強い快楽に素直に反応し自身からは堪えず透明な先走りが流れ中も那智の自身に絡みつくようにヒクヒクと動く
そんな瑞希を見て“嘘つき”と耳元で囁いてやれば中が更に締まる

狡い、耳元で囁くのは…その低音に、弱いから


「アッ…!」

「っ、締まったね…せーんせ、本当耳…弱い、ね…?」


クスクスと意地悪く笑う那智の声が少し遠くで聞こえる気がする。耳も弱いけど、それより声が…何て言い返す余裕も無い
頭がぼんやりとしてきた
与えられる快楽にもう身体が否応なしに反応して声を抑えなきゃ、とか、場所が、とかそんなのはどうでも良くなる

先走りでドロドロと汚れた瑞希の自身を握りそのままくちゅりと音を立て上下に扱きながら更に腰を打ち付けられれば、もう限界


「あ、ッアァ!方丈、く…っひ、ァッ!」

「なーに、せんせ…っ?」

「はぁっ、ァ…ッ、も、うっ…!」


限界、と声にならない声を聞けばそれを合図に律動は更に激しくなり肌のぶつかり合う渇いた音と、自身を扱く卑猥な濡れた音と、互いの荒い息遣いと

室内に響く瑞希の甘い声と

全てが興奮材料になり、ググっと強く前立腺を自身の先端で擦り押し上げれば瑞希の身体が一層跳ね上がり、キュッと中を締め付けながら白濁を数回に分けて吐き出す


「っひ、ア…っああぁあッー…ッ!」

「っく、ァ…ッ!」


瑞希が達すると同時に瑞希の中へと熱い白濁を流し込む。その白濁の熱さにブルリと身体を震わせ熱を感じながらそこで瑞希は意識を手放した


「はぁっ……せんせ…?」


自分の下で動かなくなった瑞希の顔を覗き込み、声を掛けるが反応は無い。念の為、と再度声を掛けるが反応は先程と同じ


「寝ちゃった…一人だけ先に寝るなんて、狡いなぁ」


後始末をするのはおれの役目?

なんて笑いながらもまだ中から抜く事は無くそのままの状態でギュッと瑞希の身体を抱き締める

生徒会室に篭った匂いを消す為に換気しなきゃとか、サボってたのバレなきゃいいなとか、先生の後処理してあげなきゃとか、思う事は沢山あるけど今はまだこのままで

暖かな体温を感じていたい。此処を出たらまた“先生”と“生徒”として接しなきゃいけないから


「せーんせ、だーいすき…」


卒業したら、ちゃんと迎えに行くから
卒業したら、こんなにコソコソしなくてよくなるから

だから、もう少し待っててね



―――――
執筆して一度全部消えたもの。半泣きになりながらも書き直したものです
那智瑞が増えたらいいな…!







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