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Cooking Time





とある休日。

騒がしい足音を立てながら互いの部屋を繋ぐ通路を通り、天十郎が千聖の部屋を訪れる。


「千、メシ作ってくれ!メシ!」


昼過ぎまでのんびり寝ていようと前日に決めて深く眠っていたと言うのに、千聖の部屋へとやって来た天十郎のこの一言で目が覚めてしまった。お陰で千聖の不機嫌さが一気に募る。


「うるさい…」


俺はまだ寝ていたい。

そう言わんばかりに眉間に皺を寄せながら布団を頭まで深く被ってもう一度眠ろうと睡眠の体勢に入る。


「あっ、おい千!メシ作ってくれって!」


布団を深く被り、天十郎の存在を視界に入れようとはしない千聖の行動に慌てて起こそうと布団越しに身体を揺さぶるが反応を見せようとはしない。騒ぐ声を遮断しようと両手で耳を塞ぎ、声に応える事無く無視し続ければ漸く静かになった。

これでゆっくり眠れる。

そう思い静かに意識を眠りの世界へと誘っている最中、全く応えようとしない千聖に苛立ったのか布団の中へ侵入を始めた。


「………天、」


モゾモゾと布団の中で動く天十郎に漸く重い瞼を開き、咎めようと布団を捲ると同時に着ていたパジャマのズボンと下着を一気に下ろされる。突然の行動に驚いている間に天十郎は下ろしたズボンと下着を脱がせて丸め、開けっぱなしにされていた窓の方に顔を向ければ外に向けて衣服を投げ捨てた。


「なっ、お前…何して…っ!?」

「っし、これで逃げらんねーだろ?」


昨晩窓を開けて寝てしまった自分を心底恨みながらも下半身を露わにされてしまった事に驚きと怒りを覚え、流石にまどろみ始めていた意識を直ぐに取り戻した。捲っていた布団を掴んで下半身を隠そうとするがその手を掴まれ、制止させられる。
健全な高校生男子。立派に朝勃ちしてしまっている精器を天十郎に曝す事になってしまい、酷い羞恥に襲われながらも自由な腕でパジャマの上着を引っ張り隠そうとするもその腕も掴まれ、ベッドへと縫い付けられた。


「…ッ、離せ…このアホ天!」

「いーやーだ!離さねぇっ」


抑え付けられてしまった腕を振りほどこうともがくも天十郎も男。寝起きでしっかりと力が入り切らない事を抜いてでも強い力で抑え付けられてしまい、上手く振りほどく事が出来ない。
焦る千聖とは逆に余裕たっぷりの笑みを浮かべながら足を折り曲げ、膝を上げて既に勃起している千聖の精器を撫で上げればビクリと身体が反応して腰が軽く浮いた。


「ッン…!」

「千だってこのままは辛ぇだろ?それに、俺様腹減ってんだ。だから…」


千を食う。

その言葉が千聖の耳に届くと同時に精器に押し当てられた膝を動かされ、上手く強弱を付け刺激を与えられればどうしても身体は反応してしまい、呼吸が弾む。


「お前、何考え…ッ、は、ぁ…ん、ンッ」


そんな事をしても腹は膨れない。

そう言ってやりたかったが精器を刺激され、その言葉を口にする前に嬌声が上がる。慌てて口を閉ざし、声を抑えようとしても体重を掛けて膝を押し付けられてしまえば痛みにも似た感覚が身体に走り、抑え切れずに自然と声が上がる。


「あ、アッ…!っ、く…ん、ン」


喉元を反らせ、嬌声を上げるも家には家族全員が居る事を思い出して慌てて唇を噛んで声を殺す。ドアに鍵なんて付いていない。誰が何時入って来てもおかしく無い。
そんな状況に焦りを覚えるも、身体に与えられる快楽に抵抗力が削がれ、身体に力も上手く入らずに只ベッドに身を委ねていた。


「ん、んぅ…ッ、ふ…」


声を抑えはするものの、抵抗を見せなくなった千聖に気分を良くさせれば抑え付けていた腕を解放し、両手を使い千聖の身体を俯せにさせる。


「っわ…!?」

「悪いな、千。コッチの方がやりやすいんでぇ」

「ッ、この…っぁ!」


突然体勢を変えられ文句を言ってやろうと口を開くも、文句を口にする前に唾液を乗せたヌルリとした舌を秘部に這わせられ、声が上擦った。
そのまま無遠慮に閉ざされたままの秘部を解すように舐められ、背筋が震える。それと同時に室内に響く濡れた音にどうしようも無い羞恥を覚え、それを誤魔化すように枕に顔を埋める。


「は…ッ、ァ…っふ、ッ…!」

「んー…っ」


ベタベタと唾液で濡らした後、ゆっくりと収縮する秘部を目を細めて見つめれば舌を尖らせ、尻肉を両手で掴み、拡げるよう左右に開かせれば舌を中へと侵入させていく。ニュルリと侵入した舌の感触に精器を震わせ、ゾクゾクとした感覚に襲われながらシーツを握り締めて堪える。
熱を持った内部を解そうと舌を動かし、ある程度解れたところで舌を引き抜き、唾液でベタベタに濡らした秘部に二本の指を当て、ゆっくりと埋め込んでいく。


「ぅあ、ア…っふ、ぅっ…!」

「…やっぱまだキツいかぁ」


舌で解したとはいえ普段は受け入れる場所として機能していない為、挿入させた天十郎の指を押し出そうとキツく締め上げてくる。
その力に負けずに指を押し入れながら咥え込ませた秘部の周りを舌でなぞり上げれば締め付けが緩まる。その隙をついてグッと根元まで指を突き入れた。


「あ、アァッ…!ッ…」


奥を突かれ、声が上擦る。何度も声を抑えようと枕に顔を押し付けるも内部を拡げる為に動く指にそれを阻止されてしまう。
中の指を拡げてグルリと回され、内壁を擦り上げたり奥のシコリを押し上げたりと刺激を与え続ければシーツを握り締める力が強まる。


「っは、あ…アッ!っく…ふ…ッ」


中を刺激され与えられる快楽に精器が更に反応し、先端から透明な先走りが滲み出れば精器を伝い、その先走りで精器がヌラヌラと濡れる。そして無意識か埋めたままの指を逃すまいと締め付け、絡み付くように動く内部の熱さに思わず息を呑んだ。


「…こんなモンか」


独り言のように呟いて中から指を引き抜く。指を引き抜けば物足りないのか小さく収縮を繰り返す秘部に再度息を呑みながら天十郎は自分の精器を秘部へと押し当てる。
両手を腰に添え、グッと引き寄せて尻を上げさせれば一声掛ける事なく一気に根元まで硬く勃起した精器を挿入させる。


「っひ、ァ――…ッ!」


無遠慮に一気に挿入され、強い威圧感と少しの痛みに襲われ、引き攣った声が上がる。
そんな千聖を気遣う事なく天十郎は精器に絡み付く中の熱さに浮かされ、腰を掴んだまま腰を打ち付けていく。


「…ッ、く」

「あ、あっ…っく、ン、んぅー…っ!」


容赦無く腰を打ち付けられてしまい、強い快楽の波が止まる事無く押し寄せてくる。快楽のせいで身体に力が入らず、身体を支える事が出来なくて支えられた腰だけを突き出すような体勢になる。
せめて、と声を抑える為に枕カバーを緩く噛むもくぐもった声が上がり抑え切れない。


「ん、んぅっ…っふ、ァ…ン!」


止まらない声と呑み切れない唾液で噛んでいるカバーがベタベタに濡れる。しかしそんな事に構っている余裕は無い。
内壁を擦りなから強弱を付けて中を突かれ、性感帯である前立腺を何度も刺激されて精器から流れる先走りが止まらない。パタパタと落ちてシーツにシミを作っていく。


「…ッ」


腰だけを突き出した状態で声を抑えなからも快楽に身を委ねている千聖の姿を見下ろせば堪らず興奮が煽られ、精器が中で膨張する。
それと同時に限界も近くなり、自分だけ絶頂を迎える事は避けたくて千聖の精器に手を伸ばし、キュッと握り締めた。


「んァッ!っ、や…っ、ふ…ぅんン」


張り詰めている精器に刺激を与えられ、精器を脈打たせながら先走りを溢れさせる。
流れる先走りで手を汚していきながらもそのぬめりを利用し、精器を上下に扱いていけば絶頂が近くなったのか中に居る天十郎の精器をキュッと締め付けた。


「っ、く…」


低く声を漏らしなからも千聖も限界が近い事を察し、確認する事も無くただ肌のぶつかる音を室内に響かせなから欲望のまま腰を打ち付け、絶頂へと向かう。


「ん、ンッー…っ!はぁ、っァ…く、ふ…」


容赦無い突きに小刻みに身体が震え、身体が絶頂を迎える。それと同時に中を一層締め付ければ先に天十郎が絶頂を迎え、低く声を上げる。


「っく、は…ッ!」


ブルリ、と身体を震わせ千聖の背に覆い被さりなから中から引き抜く事もせずに熱い白濁を奥へと注ぎ込む。
その熱さを感じると同時に身体をしならせ、天十郎に少し遅れて絶頂を迎える。


「んンッ、ふ…ぅっー…ッ!」


噛んでいたカバーを一層強く噛み締め、張り詰めていた精器を震わせて天十郎の手の中へと白濁を吐き出し、それが天十郎の手を伝いシーツへと落ちる。
全て吐き出し終えた後、一気に気怠さに襲われて噛んでいたカバーを離し、ぐったりとベッドへと身体を沈めなから乱れた呼吸をそのままに余韻に浸る。その間に一足先に余韻から抜け出した天十郎が中から精器を引き抜き、千聖の横に横たわった。


「っ、はぁっ…は…」

「はぁー……腹減った…」


乱れた呼吸を整えている最中に隣から聞こえた天十郎の言葉に思わず溜息が漏れた。

ムードも何も無い、本当に。

別に求めている訳では無かったが何だか腹が立った。
幾分か体力が戻り始めれば拳を握り、音を立てて天十郎の頭を一発殴る。


「いってぇっ!な、何すんでぇっ」

「知らん、このアホ天が」


頭に走った痛みを訴え、頭を抑えながら騒ぐ天十郎を気にせずにベッドに身体を預ける。
何となく部屋の中へ視線を巡らせれば開きっぱなしの窓が視界に入る。そこでパジャマを窓から投げ捨てられた事を思い出した。

家族に拾われていたら何て言い訳をしたらいいか、もし声が漏れて誰かに聞かれていたら

そんな事を考えていたら恥ずかしさと怒りが込み上げてきてもう一度天十郎の頭を殴る。


「いだっ!だから、一体何なんでぇ!?」

「うるさい、アホ天。しばらくはお前にメシなんか作ってやらん」

「はぁ!?ちょっ、おい、千!」

暑がりな天十郎の為に前日にシューアイスやゼリー等を作っておいたがそれは家族に食べさせよう。
騒ぐ天十郎の声を遮断するように布団を引っ張り、頭まで被り両耳を抑えながら邪魔されてしまった睡眠をもう一度貪ろうと瞼を閉じた。





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久々の天千!千受けはやっぱいいよ、うん(←)
某T氏に捧げます(笑)


あきゅろす。
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