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HAPPY BIRTHDAY





カーテンから差し込む日差しが眩しく、ベッドに深く潜り込み、瑞希は睡眠を貪っていた


「………ぐぅ…」


時刻はまだ午前五時。まだ起床時間では無い為に瑞希は起きる気配すら見せなかった
だから瑞希は気付かない。合鍵を使って那智が部屋に忍び込んでいた事に


「……よく寝るよなぁ、本当」


ベッドに肘を着いて眠り続ける瑞希を見つめていたが、それだけではつまらなく思ってベッドの中へと潜り込む
そして身体を寄せて唇にそっと口付けた


「………ん」


口付けた事により小さく身じろぐもやはり起きる気配は無い
つまらない、そう思ってたがふと悪戯心が芽生えて深くベッドへと潜った。そしてパジャマのズボンと下着を同時に下げて瑞希の精器を曝せばそれにそっと舌を這わせる


「……ッ、ン…」


生温い舌が精器を這い、ピクリと小さく身体が揺れた。そのまま唾液を乗せた舌で先端や裏筋を舐め上げていけば精器は熱を持ち、硬く勃ち上がり始める
まだ目覚める事は無いものの、甘さの含んだ声と吐息が聞こえれば気を良くした那智の淫口が激しいものへと変化する


「…ッ、ん…ぅ」

「っぁ…ア、はぁ…ッ」


勃ち上がった精器の先端からトロトロと透明な先走りが溢れ、それを吸い取りながら悪戯に先端の窪みに歯を立てればその痛みにビクリと大きく瑞希の身体が跳ね、そして漸く意識が覚醒した


「ぃあっ…!っ、な…なに…っぁ、んっ」

「…あ、せんせい…おはよ」

「方丈く…、っひゃ、あ…ぁんっ!」


目覚めたばかりで意識も朦朧とし、何をされているか理解出来ていない瑞希に挨拶を一つ掛け、精器を深く咥え込み強く吸い上げれば瑞希の気付かないうちに限界を迎えていた精器が脈打ち、身体がのけ反る


「あっ、や…ァ、っああぁー…っッ!」


まだ意識が覚醒しきっていないところに強い刺激を与えられ、訳も分からないまま那智の咥内に粘着質な白濁を吐き出した
吐き出された白濁を数回に分けて飲み込んだ那智は布団をベッドの下へと落とし、まだぐったりとしている瑞希の足を左右に大きく開かせればまだ全く慣らしていない秘部へ硬く勃起した精器を押し当てた


「っ、や…待っ…!」

「…ごめん、せんせい…痛いかもしれないけど、我慢して…ッ」


精器を押し当てられ漸く意識の覚醒した瑞希は慌てて那智の身体を押し返そうとするもその前に那智が堅く閉ざされた秘部を押し上げて入って来た


「ひっ、ッー…!」

「ック、やっぱ…キツ…」


裂けてしまう程の痛みが身体に走り、声にならない声が瑞希の口から上がった。那智は那智でキツい内部に額に汗を滲ませながらも動きを止める事無く根元まで推し進めた


「っは…、入った…回数こなしてるからかな、切れてないよ…せんせい」

「はぁ、ァッ…!や、っ…バカ…!」


ツ、と指先で結合部をなぞればビクリと腰を震わせながらも恥ずかしさから睨む様な視線を向けた
そんな瑞希を見て小さく笑いながら精器を軽く指でなぞる。痛みを訴える割に萎えてはいない精器


「せんせいの…変態、ッ」

「やっ、あ…あぁあっ!」


ぐ、と腰を押し付けて律動を開始されれば喉を反らせて嬌声を上げる

あれだけ痛みを感じていた筈なのに、その痛みすら快楽に思える。変態、と言われても言い返す余裕が無かった


「あっ、ア…っはぁ、ぁんンッ」

両腕を伸ばし、那智の身体にしがみつきながら動きに合わせて腰を振る。那智に与えられる快楽に頭が麻痺してしまい、貧欲に那智を求め始めた


「はぁっ、ぁ…アッ、もっと、ちょ…だい、っん、ア」

「…せんせいの、ッ…エッチ」


瑞希の言葉に意地悪く笑みを浮かべたが、それ以上に自分を求めてくれる姿が愛しくて、可愛くて
望み通りの快楽を与える様何度も何度も執着に前立腺を押し上げ、片手で腹にまでつきそうな程勃ち上がっている精器を扱き上げた


「ひぁ、あ…ぁんンッ!っ、も…イ…ッ…!」

「っ、おれも…限界、ッ…」


限界が近付ききゅうきゅうとキツく締め上げてくる内部に那智も限界を覚え、軽く唇に口付けを落としてから互いを絶頂へ導く為に一層強く、深く奥を突き上げた


「あっ、あ…っああぁアッ!」

「っ、ァ…ッ!」


高く嬌声を上げる瑞希と同時に那智も低く声を洩らし、瑞希は那智の手の中に、那智は瑞希の最奥に白濁を吐き出してそのまま余韻に浸る様ベッドに身体を沈めた





―――――





「せんせい、せんせいってば」

「………………」


行為を終えた後、瑞希は完全に拗ねてしまって口を開こうとはしてくれない
どうやら寝込みを襲われてしまった事が気に入らなかったらしく、那智の声も無視したままだ


(自分だって楽しんでたくせに)


そう言いたかったが、言ってしまえば一層瑞希の機嫌が悪くなるのは目に見えていた為、その言葉は押し込んだ
代わりに部屋に持ち込んでいた小さな箱を手に取り、リボンを解いて中身を取り出せば瑞希の左手を取り、薬指に指輪をそっと嵌めた


「HAPPY BIRTHDAY、せんせい」

「………え?」


嵌められた指輪と那智の言葉に驚いて拗ねていた瑞希は漸く顔を振り向かせた。そして嵌められた指輪と那智を交互に見遣る


「やだなぁ、せんせい。自分の誕生日忘れてたの?今日は七月一日だよ」

「………………あ」


ホラ、と那智は自分の携帯を開き日時を確認させれば瑞希は漸く理解した


「一番最初におめでとう、って言いたかったんだ。だから勝手に入っちゃったんだ…ごめんね」


自分の誕生日なんて特に気にしていなかったのに、那智が覚えていてくれた。それが嬉しくて先程まで怒っていた気持ちも何処かへ飛んでしまった


「……仕方ないから許してあげる…」


寝込みを襲った事も、全部

何だかんだ言って自分は那智に甘い、そう思いながら頬に口付けた。その口付けを返すように那智は指輪を嵌めた指に口付けを落とす


「これは予約。卒業したらせんせいを貰いに来るから…待ってて?」

「……ん、待ってる」


何時になく真剣な表情で告げられ、思わず赤くなってしまいながらも頷いた

恥ずかしいけれど、それ以上に嬉しいから


「あ、あとこれ…」


那智はベッドの傍に置いていたもう一つの箱を開けた。中には苺のホールケーキが入っていた
ケーキの苺を一つ摘み、生クリームを乗せた状態で那智はそれを自分の口に含み、そしてゆっくりと瑞希に口付ける


「……っ?」

「…ん、ッ」


口付けられた意味が分からず不思議に思っていると、那智の咥内にあった苺が舌で押し出され、瑞希の咥内へコロン、と転がってきた
溶けた生クリームと那智の体温で生暖かくなった苺にまた頬が紅潮してしまう


「ね、ケーキも一緒に食べよう?せんせいの為に準備したんだからさ」


意地悪く笑いながらケーキを見せてくる那智に拒否する事は出来ず、只頷いて答えれば先ずは咥内にある甘酸っぱい苺を噛んで喉に通した





゚*。HAPPY BIRTHDAY。*゚





―――――

ま、間に合ったー!(現在23:45)
ギリギリ…ひぃ…!(汗)小説書くの忘れてて一時間くらいで書き上げまし、た…
と、とにかく瑞希おめでとう。大好きvv


あきゅろす。
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