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好きだから







「つっかれた…おい、千!メシ〜!」


「くあぁ…。少し待っていろ、今から作ってやる」


天十郎が部活の助っ人を終えた後、千聖が学園裏に張っているテントの元へ来るのは何時もの事
今日は幾つか掛け持っていたのか、流石の天十郎にも疲労の色が見える。疲れた身体を休める為、許可も無く天十郎はテントの中で大の字になって転がっていた
そんな姿を横目で見遣りながら欠伸を一つ洩らし、千聖は脳内で献立を考え材料を入れているクーラーボックスへと手を伸ばす


「……ぐー…っ…」

「………ん?」


食材に手を伸ばした瞬間に聞こえる寝息。思わず伸ばした手を止めて天十郎の方を見れば大の字になったまま寝息を立てて眠っていた
無防備に、制服の下に着ているインナーのファスナーも開けて涼しげな格好で
その姿を見て思わず溜息が洩れた

幾ら何でも無防備過ぎるだろう、と

千聖と天十郎は主従関係であり、親友であり…恋人
恋人がそんな無防備な姿で寝ていて何も思わない程千聖は冷静では無い
動いた後の為まだ汗が完全に引いていない天十郎の身体。じわりと汗を浮かばせる姿は行為の時と良く似ている。身体を動かし興奮していたのかインナーの下からまだ尖ったままの突起が身じろぐ度に見え隠れする


「……はぁ」


そんな姿を見て欲情するな、と言う方が無理だ
普段は余裕を持った表情を浮かべていても内心そう余裕は無い。最近あまり肌を重ねていなかった為欲情は上昇するばかり

気が付けば眠る天十郎に手を伸ばし、頬に触れながら曝されている腰に甘く噛み付いていた


「んっ…」


甘く走る痛みにピクリと身体を揺らし、意識を覚醒させまだ重い瞼を開く。寝ぼけた頭で軽く視界を見渡せは腰に顔を埋めながらズボンを脱がせようと手を伸ばす千聖の姿が視界に入った
その姿を見て一気に意識が覚醒し、羞恥にかぁっと顔が熱くなる


「なっ、ななな何してやがんだ!千!」

「お前の服を脱がせようとしているが?」


羞恥に焦る天十郎とは逆に淡々とした口調で言い放てばズルリ、とズボンと下着を脱がせて下半身を曝させた
まだ反応を見せていない自身を細目で見遣り、ふっ、と息を吹き掛けてそっと先端部分を指先で撫でる


「あっ、ッ…千…!」


途端上がる甘い声。その声に気を良くした千聖は先端の窪みに指を押し付けてグリグリと刺激を与えた。刺激を与えながら褐色の肌に何度も歯を立てて弾力のある肌の感触を楽しむ


「やめ…っあ、ン…千…!痕、付く…ッ」

「付いても問題はない。虫よけに調度いいだろう」


嫌々と首を振り千聖の頭を押し返しその行動を制止させようとするも自身の先端に加え、裏筋を擦り上げ睾丸にもやわやわと刺激を与えられてしまえば快楽に力が抜け、呼吸を弾ませながら弱い力で髪を掴む事しか出来なかった


「はぁっ、あ…アッ、ふ…ぅっン」


久しぶりに聞く甘い声。手の中で小さく震え脈打ち、快楽に先走りをトロトロと流し自分の手を汚す。そんな情景に酷く煽られ、千聖の理性も限界だった


「…ッ、すまない…天」

「っあ…、何…ッ!?」


謝罪する千聖に不思議に思い何の事か、と聞く前に秘部に硬い塊を押し当てられた。千聖の自身、という事は直ぐに理解出来た
全く慣らされず硬く閉ざされたままのそこにグッと押し当てられ思わず息を飲んだ


「む、無理…やめ…ッ!」

「…すまない、無理だ…抑えが、効かん…」


嫌がる天十郎に再度謝罪の言葉を口にし、唇にそっと口付けを落としながら腰を進めて無理矢理に押し込んだ


「ひっ――…ッ!」

「ッ、ク…!」


途端身体に走る痛み。裂けてしまったのではないかと思うくらいの酷い痛みに襲われる
余りの痛みに声が上がらずに喉を引き攣らせながら痛みを少しでも和らげる為に千聖にしがみつき、制服を引きちぎるような勢いで強く握り締めた
そんな天十郎の姿に罪悪感を感じるも、一度火のついた感情は止められずに気を和らげる為顔中に口付けを降らせながら一気に中へと押し込んだ


「あっ、アァぁっ!い、た…やだ、抜け…っ」

「すまん、無理だ…天、ッ…力を、抜け…」


目に涙を為嫌々と首を振り呼吸を弾ませる天十郎を宥めるように優しく頭を撫で遣るも千聖も天十郎の中でぎゅうぎゅうと痛いくらい締め付けられ、微かに苦痛の表情が浮かぶ
何とか力を抜かせようと痛みで萎えてしまった天十郎の自身を掌で包み込み、緩急を付けて上下に扱いてやれば自然と締め付けが少し緩んだ


「んぁっ、あ…はぁ、ッ」


更に扱いてやれば天十郎の口から嬌声が上がる。扱く手を止めずに緩んだ時を見計らいゆっくりと律動を開始した


「あ、ひぁ…ア!んっ、ふ…千、せん…ッァア!」

「っ、は…天…すまない、少し我慢してくれ…」


何度目かの謝罪を口にしながら片手を腰に添え、しっかりと掴みながら腰を打ち付ける速度を早める
自分に必死にしがみつきながら名前を呼び、普段とは違う甘い嬌声に堪らなく愛しさを覚える

律動を続け慣れて来た頃を見計らい奥の前立腺をグッグッと何度も突き上げてやれば一層天十郎の身体が跳ね上がり、千聖自身もキツく締め上げた


「やっ、あ、ああぁアァーッ!」


ぎゅっと強く制服を握り締めしがみついたまま先に絶頂を迎え、千聖の制服に向けて白濁を吐き出せば身体に無理が掛かったのか、そのまま千聖の腕の腕の中で意識を手放した


「…天、っ…ッ!」


そんな天十郎の身体を抱き締め中を数回突き上げれば千聖も絶頂を迎え、射精の直前に中から引き抜き、着たままの天十郎の制服と褐色の胸元に向けて白濁を吐き出した

全てを吐き出し終え、乱れた呼吸を整えながら腕の中で眠る愛しい存在の髪をそっと撫でて唇に口付ける


「…天、すまなかった…抑えが効かなかったんだ」


目覚めた天十郎に怒鳴られるのを覚悟しながら眠る寝顔を柔らかな表情で見つめ、互いの制服が汚れる事など気にせずに自分よりも小さな身体を抱き締めて目覚めを待った

起きたら好きなものを沢山作ってやろう、そう心に決めながら





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初千天!千天も天千も大好きなんです!
若干無理矢理ちっくですが…愛はいっぱいあります。好き過ぎてちょっと暴走しただけなんだ、うん
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あきゅろす。
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