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月曜日
月曜日



別に何かにつけて話したいとかきっとそんなんじゃないんだ(多分)必要以上に干渉を拒む裕太なんて今更気にかける必要もない。あたしも自由で楽だし、だけどちょっと自由すぎるんじゃないかと最近気がついた。要は、裕太からしたらあたしは都合がいい女なのだ。もう彼女なんて称号は破棄したようなもんだし、裕太は裕太で彼氏という称号はもう捨ててあるだろう。

(なんか腹立つな)

もてる男の考えることは分からない。もともと嫌いだった男がさらに嫌いになりそうだ全く。髪の毛なんか染めちゃってさ、仕事だなんだって似合ってないっつーの。ピアスなんか閉じれば良いじゃん。純粋無垢だった裕太はいったいどこへやら。やっぱそういう仕事してたらそうなんのかな、いやあたしが悪く言う資格なんかないんだけどさ。だけど、いまのあたしたちの関係ってほんと何なんだろうか。付き合ってるのか付き合ってないのかさえ分からない。

だから都合のいい女なんだって。ふらりと性欲がたまったときにだけ


「名前─、帰ろ」


ああ、あと帰るときか。見た目によらず、裕太は意外と寂しがり屋なのだ。だからなのか帰りは必ず一緒に帰るようになっている。最初の内はそりゃもう天にも昇る勢いで嬉しかったけど、ここ最近はもう本当にうざったいというか…。別に裕太がうざいんじゃない、まとわりついてくる視線がうざったいのだ。そりゃね、こんな美形の横にこんなヤツが歩いてたら睨むよねー。だけど、そんなあたしのことが裕太は好きだったんだよ、今は知らない。そこだけはちょっと優越感だ


「ね、俺さ」
「なに」
「好きか分からなくなったかも」


(………は?)

こいつぶっ飛ばしてやろうか



曖昧に始まった月曜日
(馬鹿じゃないのか)(かもってなんだ、かもって)

 



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