左手指輪(安仁屋) キラリと光るソレを誕生日に安仁屋くんから貰った。別に付き合ってるわけじゃないし、つけるのはどうかと思ったけど…クラブもクラスも同じだしつけないわけには行かないよね 別に安仁屋くん嫌いじゃないし、むしろ好き…いや恋愛感情はないんだけどさ、 「あれ、名前彼氏出来たの?」 優也の一言で野球部の皆が一斉にこっちを見た。 え、なに?大体優也も何処を見て彼氏出来たとか言ったのだろう。 「出来てないよ、なんで?」 「ん─、これ」 ひょい、と右手を持ち上げられて優也は薬指についてる指輪を触った。 …指、輪? あれ、指輪ってつけてたら彼氏が居るとかゆうサインなの?だったら、外さないと 「こういうタイプってペアリングでしょ、?」 「そうなの?これ誕生日に貰ったヤツなんだけど…」 「スケベなヤツだな─!誰に貰ったの?」 え、え、え、? 普通に意味分からないんだけど。指輪がペアリングって…え!? 安仁屋くんもこれ持ってるってこと? チラリと安仁屋くんを見ると、なんかニヤニヤしてるし…。どうして、 「ん─、言っちゃだめな気する」 「言えって─!」 「だって、だってね優也」 ギャハハと笑いながらあたしの肩を叩く優也。(痛い…) 「あたし指輪くれた人のこと好きだもん」 左手薬指 (よっしゃ─!) (((((((((安仁屋か))))))))) t.Aコース様 |