ほたるさま/マルコ隊長との1日
「空が青いね、トシオ」
「にゃあー」
甲板であぐらをかきながら、空を見上げトシオを撫でるひととき(ああ、癒やしだ)喉をゴロゴロしてすり寄ってくる甘えん坊なトシオにあたしはもうメロメロだった。
「よっ!なまえにトシオ」
「マルコ隊長、ちぃーっす!」
「チャライな、おい!」
よいしょとあたしの隣りに同じようにあぐらをかくマルコ隊長。トシオに触ろうとしたら思いっきりひっかかれてた(もういい加減に触ろうとするのあきらめればいいのに)
「エースはどうしたんだよい?」
「食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃のもたれ…ぷらす二日酔いで寝込んでます」
「……まあ、自業自得だない」
昨日の宴で恐ろしいくらいはしゃいでたからね!だから今日はエースをいたわって静かに甲板でトシオとたわむれていたのだ。
「だから、マルコ隊長…今日はあたしと遊びましょーよ」
「まあ、たまには…」
「やったー!じゃあ、しりとりしましょう」
おまえ何歳だよい?みたいな目でマルコ隊長があたしを見るが、バカにしてもらっちゃ困る!かつて、しりとりのフェアリー(妖精)と呼ばれていたあたしの実力みせてやる!
「じゃあ、あたしから始めますね!マルコのコから…小悪魔!」
「ま、ま…マントヒヒ」
「火だるま」
「マフィア」
「あたま」
「ま、マグロ」
「ローマ」
「ま、ま、マンゴー」
「ごま」
「ま、ま…っておれ「ま」ばっかりじゃねえかよい!」
「い、いまを生きます…ママ」
「ちげえよい!いまのはしりとりじゃねえよい!しかも「ま」で終わるやつ、思い付かなかったな!なにがママだよい」
「あははははっ!見たか!フェアリーなまえの実力!その名も…怒涛の「ま」の攻撃!」
「なにがフェアリーだ!お前はせいぜいハエだろい」
「カチーン!だったらそんなハエにも勝てないマルコ隊長はうんこに集ってるハエですよ」
ギャアギャアと口喧嘩に発展したしりとりは、二日酔いで苦しむエースのあたま痛ェんだよ!だまれ!という怒りの炎によって火だるまになりかけたことにより終了した。
病人がいるときは静かにね!
「マルコ隊長、この勝負の決着はいつか必ず!」
「望むところだよい」
マルコ隊長との平和な1日…?
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