亜耶さま/みんなにモテモテ
「えェええ!?なにこれ!?もしかして、モテ期到来ィいい!?」
朝、あたしの机の上には花束や手紙、中身はわからないけどプレゼントの箱がたくさんあった(それは、もう漫画のような光景!)
「うわあ、なまえ今日誕生日か?食いもんあったら、うちにくれ」
「いや、ちがう…」
「いらないなら私がもらってあげる」
「いやいや、ナミさま勘弁してくでせえ」
一緒に登校してきたナミもボニーもこの光景に驚いてるけど、どこか人事のように楽しんでる(いったい誰がこんなことを…)
「なになに…君をみた瞬間に僕の世界の中心は君になった…うわ、きもっ」
「ちょっとゾロ勝手に読まないでよ」
「おまえ、こんな得体の知れないやつやめろよ、それより…おれと付き合わねー?」
「ぱーどぉおおん!?」
さっきまで、ニヤニヤとバカにしたような顔をしてたくせに!いきなり真剣な顔をしてゾロがおかしなことを言い出した。そしたら、それを聞いていたルフィとキッドまで変なことを言い出した。
「はっ!?マリモは北海道帰れよ、なまえはおれの女なんだよ」
「キッド!?」
「おい、おまえら!なまえはおれの花嫁になるんだ」
「ルフィまで!?」
すると、いきなり現れたローに腰に手をまわされ顎をくいっとあげられた(ちょ、ちょっと顔ちかい!)
「なまえ、こんなヤツらはシカトしろ!これやるから、おれとひとつになってくれ」
「ちょっとロー…これって…」
「コンドームだ」
「まじ死ねよ」
頭突きをかましローから離れ、少し冷静になろうと教室の外へ飛び出した。みんな本当にどうしたの?あっ、これはもしかして、集団ドッキリ!?どっかにカメラがあるのか!あれはいわゆる仕掛け人ってやつだな!(もー、みんな演技うますぎ)謎がすべて解けたぜ、ガッツポーズを決めようとした瞬間だった…
「なまえ!!!」
「げっ、スパンダ」
「おれさまのよ、よよよ嫁になってくれェええ!」
「ぎゃあああ!無理無理無理!あたし結婚するなら、シャンクスせんせーかエース先輩って決めてるから」
あたしの両肩をつかみ、求婚するスパンダは目は血走り鼻息も荒く、もう迫真の演技だった(もうドッキリなのはバレてるんだからね)よし、ここはひとつ…あたしも少しドッキリにのってやろう!
「スパンダ!嫁になってあげる」
「ほ、ほほほんとか!?」
「そのかわり、」
「よし、さっそく誓いのキスをしよう」
「ちょっと!話は最後まで聞け!」
「んーーー」
「ぎゃあああ!キス顔きもっ!死ねぇええ!って、うわぁああ」
ドスン
「いっててて…へっ?ここは、あたしの部屋じゃん!」
あっ!わかった、わかったよ…こういうのってお約束だよね!ああ、なんて目覚めの悪い朝!
すべては夢の中でのお話!
どうせだったら、シャンクスせんせーとエース先輩にモテモテになりたかった…
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