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けっきょくこうなるんだね、




なまえの部屋はいまは使われていない物置きだった場所だ。一応、女だし個室がいいということで急遽、作られた。(ナースたちの部屋には空きがないらしい)ベッドになまえを寝かせ、しばらく寝顔をみていた。軽く髪をなでれば、ふふふっと笑いやがった。

「起きてるのかー?」
スースー…


なんだ、寝ぼけてるだけか…それにしてもこいつはまだ船にきて1日もたたないうちに、もうすでにおれたちと打ち解けやがった、ほんとに妹ができたみたいでみんな喜んでいる。(人なつっこい犬にもみえるけどな、)ほっぺたをつまめば、眉間にしわを寄せるなまえ。いちいち反応しやがっておもしれーな。
よし、そろそろ戻るか…最後に鼻をつまめば苦しかったのか「んがっ」と変な声をあげやがった(はははっ、ほんとおもしれー)立ち上がり、部屋を出ようとすれば、ズボンの裾をつかまれた。


「起こしちまったか?」
「、…ん、っ…く…」
「なんだ?聞こえねー」

ガバッと起き上がり口元をおさえてるなまえ。もしかして…

「吐くーーー!!!」
「やっぱり!?」

なまえを肩に担ぎトイレへダッシュで連れて行く。両手で口を覆い今にも吐きそうだ。

「おい、吐くなよ!我慢だ!」
「う゛…っ、ばい゛」


苦しそうに返事をするなまえ…なるべく振動がないように走ったがきっと限界ぎりぎりだったらしい、トイレへ投げ込むと、外へでるよう指示され、ドアを閉めれば、おぇえええーと気持ちいいくらい吐いている。(う゛っ…もらいゲロしそうだ)しばらくすると、トイレの中が静かになった。


「大丈夫か?入るぞー?」

ガチャ

「おい、おい…こんなとこで寝るなよな…」


便器を抱きかかえるようにして眠るなまえ…

「ほんと手間がかかる妹ができたぜ」

なまえを抱きかかえ、これからこいつと過ごす日々を想像すれば、自然と笑いがでてきた。

(きっと毎日、おれを楽しませてくれるんだろうな…)



あきゅろす。
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