酒は飲んでも飲まれるなっ!
「おれは一番隊隊長マルコだよい、よろしくななまえ」
「マルコ隊長ですね!よろしくお願いします!」
カチーン…ごく、ごく、
あいさつついでに、乾杯して酒をのむ。お酒はあんまり飲めないけど、せっかくのあたしの歓迎会だから、飲まなきゃ悪いと思いグイグイ飲んだ。場の雰囲気とは恐ろしい。
(うえー、気持ち悪い…)
あれから各隊長たちとあいさつするたびに乾杯して飲んだ。さすがに途中で吐いたらまずいと思い、中身をジュースにして飲んだりしたけど…みんなあんなに飲んですごいな。あいさつを終えたあたしは親父さんの近くでマルコ隊長やエースさんと飲んでいる。
「楽しんでるか?」
「はい、楽しいんですけど…ぶっちゃけ吐きそうです!」
「おい、吐くならエースに吐けよい、おれのとこに吐くなよい」
「わか、りっま、したから、そんんなぁ、に揺らさっ、ないでください」ふつう吐きそうな人の肩を揺らすか!?揺らすのか?!吐かそうとしてるのか、新人イジメか!?マルコ隊長めっ!
「おい、大丈夫か?トイレ行って吐くか?」
マルコ隊長とはちがって心配してくれるエースさん。
「いや、飲んだお酒がもったいないので意地でも吐きません!これがあたしのポリシーっす!」
「お、おう(なぜ体育会系?)、まぁ無理すんなっ」
「はい、フルーツでも食べて吐き気とはおさらばします」
フルーツを食べながら、しばらくみんなからいろんな話を聞いていた。親父さんは海賊の中でいちばん海賊王というものに近い存在なんんだとか、悪魔の実というすごい力をもつ食べ物の話など、はじめて聞く話ばかりでやっぱりあたしの世界とは別世界なんだと実感させられた。
それにしても、気持ちいい…だんだん眠くなってきたな…どんどん意識が遠くなっていく(いい夢見れそうだ…)
コトン……
「っん?おーい?なまえ?」
「……寝ちまったようだな!エースの肩に寄りかかっちゃってよい、」
「うーん…困ったな。」
「あら、なまえちゃん寝ちゃったの?かわいいわね」
親父の様子を見に来たジーナがおれの肩に眠るなまえをみて、ホッペをつまんだり、つついたりして遊んでいる。
「エース隊長、風邪ひいたらいけないし、部屋まで運んであげてくださいよ」
「そうだな、よいしょっと」
なまえを抱き上げ部屋に向かおうとすれば、ヒューヒュー、王子様みたいだぜ!おいエース、襲うんじゃねーぞ!がははははっ!いやいや、キスくらいやっちまえ!とか冷やかしてくるもんだから、燃やしてやった。
(襲うわけねーだろ…でもこいつよく見たらかわいいな…ってなに考えてるんだおれ!)
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