浴衣を着ると女の子はかわいく見える
「今日お祭りがあるらしいよ、一緒に行こうよ」
島に滞在できるのも今日までだしとなまえに誘われた。だがせっかくの祭りだからと浴衣着用命令を出され、おれは慣れない浴衣を着てなまえを待ってる(それにしてもおせー)
「ヒュー、色男だよい」
「うっせー」
「おい、帯引っ張るから、あーれーってやつやってくれ」
「しね」
なまえを待ってる間、マルコをはじめクルーたちに浴衣姿をからかわれ、おれはイライラ半分、恥ずかしさは最高潮だ(やっぱり着るんじゃなかった)
「遅くなった！ごめん」
「たく、おそい…ん…だよ、」
振り返れば浴衣姿のなまえ、なんていうかいつもと雰囲気がちがう！やべっ、浴衣マジックか！？クルーたちも普段とちがうなまえに目が点になっている。
「なんでみんな、黙るの！？やっぱり変？！変だよね！きゃあああ、恥ずかしい！トシオー！」
「いや、かわいいぜなまえ」
「ほ、ほんとに！？もう、ジョズ隊長らぶ」
だれも反応してくれないから、すべってしまった！と内心すごくあせったが、ジョズ隊長がかわいいって言ってくれた(もう、この言葉で救われたよ)すると、無反応だったクルーのみんなが口々に馬子にも衣装だな、豚に真珠だ、天変地異がおきるぞと騒ぎ出す…反応してくれるのは嬉しいけど、失礼でしょ！？しかもマルコ隊長なんかまだ珍獣でも発見したかのような顔してるし(もう、この場にいたくない)
「もう、エースはやく行こう！」
「お、お、おぉおう」
「ぶっ！噛みすぎだし、ってか浴衣似合ってるね、よっ！憎いねえ、色男」
「お、おおう」
なんかいつものエースとちがうな…まっ、まさか！あたしの浴衣姿をみて動揺してるとか！？……それはないな、自分でいって恥ずかしくなってしまった。よし、ここは昔からの夢だったあれを頼もう。
「帯引っ張るから、あーれーってやつやって？」
「お、おう…」
「やっぱりダメだよね…えぇええ！？まじで？！！」
ぜったい拒否されると思ったのに…一瞬戸惑ったが、じゃあ遠慮なく…とエースの帯に手をかけようとしたら、いきなり耳をつかまれた！(ちくしょう！不意打ちかっ)
「ってやるわけねえだろ！ほら、さっさと行くぞ」
「ちょ、ちょっと痛い痛い痛い！」
「うっせー(ぐいっ)」
「いやぁああ！耳ちぎれるからー…って、あれっ？前にも同じようなことが、デジャヴ！？」
いきなり、いつものエースに戻ったのはいいけど…なまえちゃんは、ほんきで耳が痛いよ？それにしても、エースの耳が赤いのが気になるな！(ほんとうはあーれーしたかったのかな)でもいまはそんなことより…祭りがあたしたちを待っている！！
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