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好きなタイプと現実はちがうって、よくあることだよね?




チュンチュン…
(んっ?朝か…あれ?手が、)
不思議に思い起きてみると、あたしの手を握ってベットの脇で眠っているエース(ずっとそばにいてくれたんだ、)嬉しくて口元が緩んでいくのがわかった。でもいまはそんなことよりも…

「元気100倍アンパンマン!ひゃーほー!完全回復だぜ!起きてエース!」
「あっ?もう朝か?」

バシバシと頭を叩けば、まだ眠そうに目をこすりながら起きるエース(あっ、寝ぐせついてる)

「おはよー!あたしもう熱下がったよ!だから今日は島に行こうよ!」
「ほんとかよ?」

どれどれとおでこに手をあて確認しようとするエースに頭突きをかまし、ベットから立ち上がった。

「もう1日中寝てたから、体がなまってしまったよ!だからはやく行こう!」
「いってぇ…病み上がりとは思えないな、」

おでこをさすりながら、なにかブツブツいってるエースをスルーしてあたしは島へ上陸する準備をはじめた(気分はまるで遠足!やっぱりおやつは300円までですか?)

「はあ…じゃあ準備できたら甲板に来いよ」
「イェッサー!あっ!エース!」
「なんだ?」
「看病してくれてありがとうね!(にこり)」
「お、おう!その、熱下がってよかったな」


バタン


なぜか顔を赤くしてエースはいってしまった(風邪うつっちゃった?)いや、それはないか…バカは風邪ひかないもんね!よし、準備!準備!(るんるん)

やべっ、なにおれは意識してるんだよ!柄にもなくあいつの笑顔にときめいてしまった…あんなアホの塊で貧乳なんかタイプなはずねーのに(あぁああ!クソッ…調子狂うぜ)
おれは甲板で海を眺めながら、気分を落ち着かせつつ、なまえを待っていた。しばらくすると、後ろから肩を叩かれた(もう準備できたのか?)

「よう、エース」
「(なんだ)ジョズか…」
「おまえの悩みなんかお見通しだ、いつでも相談にのってやるから…ほら」
「???」

ジョズに渡された紙をみれば「恋のキューピット ジョズくんの恋愛相談 無料招待券」とかかれていた。おれは瞬時に握りつぶし海へ捨てた(なにが、キューピットだ)
「あっ!テメェ…まあいい、困ったときはいつでも来いよ」じゃあなと清々しい表情で去っていくジョズ(果てしなくうぜー)すると入れ替わりになまえがやってきた。

「お待たせ!ごめーん待った?」
「いや、別に」
「はあ…ノリがわるいなあ!こんなときは「ううん、今来たとこ」っていうのが定番でしょ」

(はあ、なんでこんなアホを…)おれは胸のときめきとかはきっと何かの間違いだと自分に言い聞かせなまえの耳を引っ張り言った。

「……よし、行くぞ」
「おぉおお!って耳痛いから!エースのバカ!」
「うっせぇ!(グイッ)」
「いやぁあああ!まじで千切れるぅう」



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