ネギを首にまくといいらしいよ
「島がみえたぞーーー!」
「うぉおお!久しぶりの島だな、」
「いい女いるかなー」
チッ…みんなして浮かれやがって!ズルイよ!ズルイよ!あたしだって、あたしだって、島に行きたーい!
「バカ、寝てろ」
「だって、はじめての島なのに…なんであたしだけこんな目にあわないといけないの」
えーんと泣きマネしたら、頭を殴られた(あっ、ちょっとグラグラする)
「エースのバカ…いまので意識が飛びそうになったじゃん、」
「あっ、わりい…でも大人しく寝とけ、ログは4日で溜まるらしいから」
今日で良くなれば、明日からは島で遊びたいほうだいだと頭をなでられた。
「ああ、なんでこんなときに限って熱なんか出たんだろ…」
「まあ、新しい環境にも慣れてきて疲れとかがドッとでてきたせいだろうってジーナが言ってたぜ」
ああ、ジーナ姉さんに会いたいな。どうせ看病されるなら、エースなんかよりジーナ姉さんのほうがずっと良かった(いい匂いだし、歩くエロスだし)
「はやく帰ってこないかな…」
「まあ、薬や包帯とかいろんなの買うらしいからな、夜まで帰らねーだろ」
「つまんない、トシオは?」
「あいつもジーナと一緒に行ったぞ」
女にはなつくらしい、やっぱり男だなと笑うエース(なんかじぇらしい…あたしのトシオが)っていうかだんだん本気でやばい感じが…頭がボーとする。
「エース…少し寝るね」
「おう、ゆっくり休め!おれは水をかえてくる」
洗面器をもって立ち上がろうとすればなまえに腕をつかまれた。つかんでいるあいつの手があつい(そうとう熱があがってるな)
「どうした?冷たい水のが気持ちいいだろ」
「うん…でも、ひとりになるのはイヤ…そばにいて?寂しいの、」
「!?」
あれ?なまえが女に見えるぞ(やばい、それは反則だろ)目をうるうる潤ませ、紅くなったほっぺた、腕をつかむ仕草にそのセリフ…やべぇええ!動悸がっ(お、落ち着くんだおれ!)
「わ、わかった」
「ありがとう、体が弱ってると心も弱るみたい」
寂しそうに笑うなまえ、そんな顔するなよ(おまえはアホみたいに笑う顔が似合うから)
「ちゃんとそばにいるから寝ろ、」
「起きたときいなかったら、一生呪うからね」
「あほ」
あほじゃないもーんと言いながら目を閉じるなまえ。しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた(いまのうちに…水をかえにいこう)
急いで戻ってきたがなまえはちゃんと寝ていた(起きてたら呪われてたな)頭にのるタオルをかえ、しばらく様子をみていた。するとあいつの目からスッと涙がこぼれた。
「お、かあ、さん…」
ボソッと呟くとまた涙がこぼれた。そうだ、こいつは異世界からひとりで突然やってきたんだ。いくらおれたちと馴染んでても本当は家族に会いたいに決まってる(でも、おれは…)涙をぬぐい、なまえの手を握ってやれば、ぎゅっと握り返される。まだ1ヶ月たらずだが、こいつが来てからの毎日を思い出す。アホでバカでまぬけだけどいつも一緒に笑いあってた…こいつがいなくなるなんてことは考えられない、おれはこの小さな手を離したくない(おまえとずっと一緒にいたい)
この気持ちは恋なのか…
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