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頭ポンポンはやめてください



(ああ、お腹すいた…)
マルコ隊長もひどいよ!夕飯抜きだなんて!あたしは食べるのが生きがいなのに!

ぎゅうるるるーぅうるりる

ほらほら、あたしのお腹が悲鳴をあげてる…こんな状態で眠れないよ!いまは夜の2時くらいかなー…考えてもわかんないや…

ゴロゴロ…ごろごろ…ゴロゴロ

ベッドの上でむだに転がってみたが、なにも変わらなかった。むしろ、お腹が余計減ってきた。それにしても、エースさんの肩とか背中って、たくましかったなあ、首も太かったなぁ(あたしの指が短いだけ?)いや、やっぱり男の人なんだよね…そういえば、あたしが寝ちゃったときとか部屋まで運んだのもエースさんだっけ…あの腕に抱かれたのか(うん?ちょっとちょっと!抱かれたなんて表現はエロい、エロすぎる!あたしのバカ!)考えたら恥ずかしくなってきた!ってなに意識してるんだあたし!

(よし、食堂にいってなにか食べてこよう!)

こんなこと考えてたら余計眠れなくなるもんね!気分転換しなきゃっ!
夜風に当たりながら、食堂まで進む。先ほどまで変なテンションだったあたしの頬の熱を冷ましてくれる風が気持ちいい。

ガチャ…

(コックさんいないよね?)ゆっくり扉をあけ中をこっそり覗く。つまみ食いがバレたらまた怒られちゃうから慎重にしなくちゃね!扉をしめ、なにか食べれるものがないか物色する。そのときトントンと肩を叩かれた。(まさか、バレた?いや、幽霊かも!?)恐る恐る振り返えれば目の前には…人の顔が…でたぁああああ!!生首ィいい!?


「ぎゃあ!?う゛んん…っ」
「しぃー静かに、おれだ、おれ」

叫びそうになったところを、エースさんに手で口を抑えられた。(ひィいいい、顔が近いっ)さっき自分が考えてたことが、フラッシュバックして恥ずかしくなってきた。顔がどんどん赤くなってきてるのがわかる。バンバンと手を叩けば、わりぃとすぐに離してくれた。(落ち着けなまえ!平常心だ)ふぅーと深呼吸した。

「もう、エースさん、紛らわしいことしないでくださいよ!生首のおばけと思ったじゃないですか!」

「ははっ、わりぃ!腹がへって眠れなくてな、おまえもだろ?」

だからちょっと脅かそうと思ってなとニカッと笑い、頭をポンポンと叩かれた。(バカ野郎!女の子は頭ポンポンに弱いんだぞっ!?)仕返しにエースさんの手にあったハムを食べてやった。もう今日はとことん食ってやる!



あきゅろす。
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