新入生歓迎球技大会
高校生になって2週間以上が過ぎ、この1のFではじめてみんなで団結し絆を深めるであろう学校行事が行われる。その名も「新入生歓迎球技大会」
各クラスで代表を決め、いろんな球技で先輩たちと対決していくものだ。歓迎とは名ばかりで実際は「あまり調子にのんじゃねーぞ1年!」という先輩たちの熱い想いがこもっているらしい。
「いやぁー負けちゃったね、でもハンコック先輩たちが相手じゃ仕方ないよね」
「なに言ってんだ!てめぇがハンコックに見とれてほとんどボール落としてたんだろ、」
「そうよ、私とボニーがせっかくあんたにボールを集めたのに…なにがアタックならあたしにまかせてよ、これで男子が負けたら1万円罰金よ」
「す、すっすすみませんでした!本当にあの美しさに心奪われたあたしの責任です!ボニー様、ナミ様あたくしお二人のためにお飲み物買ってきます!」
あまりの居心地の悪さにあたしは逃げ出した。今回の優勝クラスには商品があるらしく、ナミはいつもより気合いが入ってて恐ろしく燃えてたし、ボニーは勝負だったら何が何でも勝ちたいという負けず嫌い精神で松岡修造のように熱かった。それをあたしのミスの連発で1回戦敗退というありえない結果で終えてしまった。
これで男子が優勝すれば、優勝商品がもらえナミの怒りはおさまるだろうけど、ボニーは……まあ、ケーキバイキングにでも連れていけば機嫌はなおるかな。とにかく、男子には優勝してもらわないとあたしはナミに殺されて1万円までとられてしまう。
(命がけで応援しなきゃ…よし、応援っていったらアレしかないよね)
あたしはナミのオレンジジュースと、ボニーのオロナミンCを急いで2人に届け、ある場所に向かってダッシュした。
そして少女は走りだす
「あいつどこ行くんだ?ちょっと言い過ぎたか…」
「あのバカなら大丈夫よ、」
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