やっぱり本物にはかなわない
「おーい！なまえ」
「………」
「なまえちゃん？」
「………」
「なまえ様？」
「気安く話しかけんなっ！このうんこ野郎！」
「なっ！どうしたなまえ？まだ反抗期か？」
あの事件以来あたしはローと絶交した(一方的にだけど)なのに、あのうんこ野郎はあたしが反抗期だなんて勘違いして毎日毎日話しかけてくる(まじで空気読めよ)
「もう、ローなんてキライだもん！バカ！バカ！カバ！」
「おれはお前をそんな子に育てた覚えはないぞ！」
「きぃいい！いちいちムカつく！このムッツリ！目の下にクマできるまで毎晩何してんだか！」
「それは、お前をオカズに…いてぇーっ！！」
次の単語が聞こえてくる前にローの足を思いっきり踏んでやった！グリグリと入念に！(きのう犬のうんこを踏んじゃったし、丁度よかった！)
「もうローなんて知らないもん！お前なんかバカローだ！略してバーローだ！バーロー！」
「おま、それは頭脳は大人、見た目は子ども…名探偵コナンのマネか？」
「ちがうし！どっちかっていうと工藤新一の方だし！バーロー」
「下手くそ！おれの方が似てるぞ！バーロー…」
「いやいや、あたしの方が…」
しばらくあたしとローのバーローが教室中に響き渡ったが、ナミによる制裁をうけあえなく終了した(あたしのバーローの方が似てたのだけは譲れないけどね！)
「もう…ローのせいでナミに怒られちゃったじゃない！」
「は？お前のせいだろ？」
「はぁああ？！あたしのせい！？ちょっ、表でろやぁああ！」
「望むところだ！ついでに、さっきのバーロー対決も決着つけるぞ」
ガタンと勢い良く席を立ち上がるあたしとロー。すると、教壇にいたスパンダに怒鳴られた(あれ？スパンダ…いつの間に？)
「お前ら授業を妨害し過ぎなんだよ！もうそのまま廊下に立ってろぉ！バーローが！」
「「！？」」
うわあー…ぜんぜん似てねー
「てめぇ、スパンダ！コナン君に謝れ！」
「うるせぇートラファルガー！さっさと廊下に立ってろ！」
「ぎゃあああ！エース先輩が体育してるぅうう！」
「みょうじ！廊下の窓に張り付くな！油脂がつくだろ！」
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