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人生おわった…




「ふふふふ…はははっ、わっははは!」

昨日のエース先輩との出来事を思い出しては、あたしの幸せのボルテージはあがりっぱなしだ(だって名前呼ばれたし、手も触れたし、チョコもらえたし)

「ああ、人生って素晴らしい!」
「おいなまえ…きもいぞ」
「ふふふ、今のあたしは何言われても気にしないよ」

隣の席のキッドが白い目であたしを見てるけど、その極悪人面さえもかわいく見えてしまう(ああ、幸せってこわい)

「もう、みんなにあたしのハッピーラブリーヒストリーを話してあげる!」

朝のHRが始まるまであと少し…いつものメンバーを集め教卓の前に立ち、あたしは昨日の出来事をひととおり話した。なんか話したらまたボルテージがあがってきたァああ!

「ふふふふ…はははっ、わっははは!見ろ!人がゴミのようだ!」
「うぜっ!」
「あうちっ!」

ちょっとムスカの気持ちがわかりかけてきたところを、ボニーに後頭部をど突かれあたしは現実に戻された(でも幸せだから許す!)

「それで、今日は手袋してるわけ?」
「さすがナミ!だってエース先輩と触れた手を汚したくなくて!」
「お前…昨日風呂入ったのか?」
「………それでね、」
「スルーした!?」
「しししっ、やっぱりなまえはアホだな」

ゾロの声とか聞こえない…若干みんなが引いてるけど気にしない!(だって、だって、仕方ないじゃん!)恋する乙女は一生懸命なんだから!そして、最後にあたしの宝物をみんなに紹介した。

「じゃじゃーん!これがエース先輩からもらったチョコでーす!」
「おっ、腹減ってるんだ!くれ!」
「ドント タッチ ミー!かわりにこれあげるから」

宝物(ジップロックで密封したエース先輩からもらったチョコ)を守るためにルフィには、いつからポケットに入ってるかわからないのど飴をプレゼントしておいた。すると、いつも遅刻ギリギリに登校してくる変態が教室に入ってきた。


「う゛ぅ…眠い、寒い…」
「あっ、ローおはよ!ローも聞いてよ!あたしのハッピーラブリーヒストリー!」
「その前になまえいいもん持ってるな」
「へっ?」

朝飯食ってないから腹減ってたんだ、気が利くな…といつの間にかローはあたしの手から宝物も奪い、あろうことかそれを食べ始めた(ちょ、ちょっ、ちょっと!?)

「おっ、おれを暖めてくれるために手袋まで…なまえ、おまえの愛はイエス様より深いな」
「ちょ、!?」

いま起きてる出来事にあたしの頭はついていかなくて、ローがあたしの手袋を外して手を握りながら、あったけえなんて和んでいる意味がわからなかった。まわりのキッドたちでさえポカンとしている。

「おい、今日はやけに静かだな」
「ロー…」
「どうしたなまえ?もっと暖めあいたいか?なんならそのまま保健室にでも行って愛の運動でもしてくるか?」
「この変態クソ野郎ォおお!!!」

わら人形って効き目あるのかな?
「呪いで人が殺せるなら、いちばんにローを殺してやる!」
「殺したいほど、おれが愛しいか?」
「ちっがう!まじ死ね!」







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