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放課後の教室で愛を語る




まさかのパウリーさんとの遭遇、まさかのパウリーさんが高校生ということに驚きを隠せなかったあたし(いや、ふつう高校生で葉巻とか吸わないでしょ)

「なんだ、おまえら知り合いか?」
「はい、バイト先で…」

(あっ、やべ)バイトは校則で禁止されてるんだった…恐る恐るせんせーを見ればべつに気にすることもなく笑っている(いい加減でよかった)

「じゃあゆっくりしてけよ、おれはまだ仕事が残ってるんだ」

あたしを置いて去っていこうとするせんせー(ちょっと待って!こんなところに1人にしないで)

「じゃあパウリーさん失礼します」

そそくさと挨拶をして、あたしは急いでせんせーの跡を追った。あたしが去った教室でこんな話がされていたなんて知るよしもない。








「嵐が去っていたみたいじゃな、」
「あ?うっせー、カク…だまれ」
「落ち着けパウリー、老け顔なのは治らんぞ…ププッ」
「チッ…」

先ほどのなまえとの会話を聞いていたらしいカクの野郎がプルプルと笑いをこらえている(ちくしょー、腹立つぜ)

「それにしても、なぜじゃ…」
「なにがだよ?」
「なぜ、おまえがなまえちゃんと知り合いなんじゃー!」
「おっ、おい!やめろ!」

いきなりおれの首をしめて、騒ぎ出すカク…いつもうぜーが今回はさらに2割増でうざい!

「おい、飲み物買ってきたぞ……ってなにしてんだよ?」
「エース!いいところに来たな、聞いてくれパウリーがな…」

ジャンケンで負けて、飲み物を買いに行っていたエースが教室に戻ってきた…おれの首を絞めてたカクは、エースに泣きついている(まじ死ぬかと思った…助かったぜ)

「へえー、なるほど…」
「まじかよ!?おまえあんなスットコドッコイのどこがいいんだよ?!」
「まあ、老け顔パウリーにはわからんじゃろ、」

なんでも、新入生歓迎球技大会でチアガール姿のなまえをみたカクは一瞬で心を奪われたらしい(…ん?待てよ、)

「おまえ…彼女いるじゃねーか」
「それとこれとは話は別じゃ」
「そんなにかわいいのか、なまえってやつは?」

エースの問いかけに、いやただのアホなやつだと答えたらカクにコブラツイストをかけられた(まじ、こいつうぜーよ)

「とにかく!パウリー!つぎなまえちゃんに会ったら、わしを紹介しろ」
「はっ?だから、おまえ彼女は、」
「これは、アイドルとファンとしての関係じゃっ!」
「ははは、いいじゃねーか」

おれも友達になってみたいなとつぶやくエースに、なまえちゃんはだれにも渡さんぞと闘志を燃やすカク…なんかいろいろめんどくせーことになってきた。
先輩後輩
「よし、まずはこれを終わらせないとな」
「終わったら、なまえちゃんと仲良くなるための作戦会議じゃ」
「ひとりでやってろ、」



じつは補習で居残り勉強中な3人組








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