シャイな君からの贈り物
(うーん、あつっ…)
寝ぼけ眼をうっすら開ければ、がっしりとあたしの腰にまわされているエースのたくましい両腕。こんなにまできつく抱きしめられるとは、あたしもそうとう愛されてるな。嬉しさのあまり思わずにやけてしまう。
なんか目も覚めちゃったし、キスしちゃお!
ゴソゴソとエースの腕から少し抜け、おでこ、ほっぺた、鼻先にチュッ、チュッとキスをしていく。普段、自分からキスなんてしないからエースが寝ているとわかってても恥ずかしい…くちびるにしてもいいかな、でもなぁ、だけどどうせ寝てるしなぁ…でも恥ずかしいな、
「なんで、くちにはしないんだ?」
「へっ?」
視線をくちびるから少し上にむければ、パッチリとエースと目があった。
「いつから起きてたの?」
「そんなことより、ほら、はやく」
目をつぶり、あきらかにあたしからのキスを待ってるエース。えっ、ちょ、ちょっと待って、
「はやく…ねみぃ…なまえからやったんだろ?最後までやれよな、」
ほら、はやくとあたしを抱く腕を強めるエース。ええい、こうなったらヤケクソだ!エースのほっぺたを両手でしっかりおさえチュッとくちづける。くちびるを離せば、へへへっとおでこをすりつけ、幸せそうに笑うエースに、痛いよと言いつつあたしも笑ってしまった。
シャイな君からの贈り物
(エースだいすき!)
(ああ、おれもだ)
また笑いあうあたしたち
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