作戦Ｘ merry Christmas!
ナースのお姉さんたちとがーるずとーくってやつを開催中！最近の流行りのファッションだとか、新しい化粧品の話とか…でもやっぱりメインは恋のお話！
｢あの３番隊にいる金髪に告られたの、｣
｢うそっ！？私も告られたわよ｣
｢なに、あいつ二股かけようとしてたの許せない｣
｢さいてー！！！｣
こんな会話が女子たちの間で延々と話されていることを宴が好きな男たちはきっと知らないだろう…そしてあの３番隊の金髪にはチンカスというあだ名がついた(なんて、下品なっ)そして話はいつの間にかエースの話題になっていた。
｢エース隊長は、あのたくましい腹筋がヤバいわよね｣
｢そうそう！あと、あのくせ毛もかわいいわ｣
｢でもなまえのことが大好きだもんね…色仕掛けも通じないからイヤになっちゃう｣
｢えっ！？あたし？！｣
いきなり名前が出てきて驚いているあたしに、まったく鈍感なんだから…エース隊長もかわいそうに…とため息混じりにナースのお姉さんたちはつぶやく(エースがあたしを好き！？うそだっ)
｢エースはあたしのこと妹と思って可愛がってるだけですよ｣
｢いいえ、そう思ってるのはなまえだけよ…｣
｢あのなまえを見つめる優しい瞳もセクシーなのよね｣
｢なまえはエース隊長のことどう思ってるの！？｣
｢えっ、あたしは…｣
核心をついた質問にナースのお姉さんたちは興味津々だ…みんながあたしに注目しているのがわかる(ちょっと恥ずかしい)でも視線を浴びながらあたしは自分の思ってることを打ち上げた。
｢好きなのかな？わかんないけど、いっしょにいると楽しいよ！でもたまにきゅーって胸が苦しくなるときもあるの！｣
もじもじと答えるあたしに、みんなはそれは恋よ！恋！あんたほんとに鈍いわねとあきれかえっている(でも好きってわかんないんだもん)
｢よし、わかったわ！｣
｢？？？｣
あたしに聞こえないようにコソコソとなにかを相談しているナースのお姉さんたち(なにを話してるのかすごく気になる！)すると、振り返ったお姉さんたちはニヤリといやらしい笑みであたしを見た。
ああ、神さま…イヤな予感がします
｢｢決行は１週間後よ！！！｣｣
｢はあ…やっぱり無理だよ｣
あれから１週間がたち、あたしはいまエースの部屋の前にいる。あたしのイヤな予感は見事に的中し、ナースのお姉さんたちに、あんたたちの恋のキューピットになってあげるわ！と言われ、あたしは作戦Ｘという名の任務を言い渡された。もうこうなったら、なるようになれだっ！！！華麗に任務を遂行させてみます！
意を決し、コンコンとエースの部屋のドアをノックすれば、なまえか？と声がかえってきた(あたしが来たことバレバレ？)でも、よし！気合い入れてこう！作戦Ｘ開始だ！
｢そうでーす、かわいいかわいいなまえちゃんですよ｣
｢うざっ！さっさと入れよ｣
｢いま両手がふさがってるの！開けてちょんまげ！｣
はあ…ったく、めんどくせえと呟くエースの声がドア越しに聞こえ、コツコツとエースの足音が近づいてくる(ああ、緊張する！)ドアが開いた瞬間が勝負だ！
ガチャ…
パンッ！パンッ！
｢うおっ！？…ちょ、お前その格好！？｣
ドアが開いた瞬間に、クラッカーを鳴らせば、予想通り驚いた顔のエース…でもそれ以上にあたしの格好に驚いている様子のエース！よし、作戦Ｘもラストスパート！
MerryChristmas！
プレゼントは、あたし！
真っ赤な顔してたたずむエースとサンタの格好したあたし。作戦Ｘ成功かな？
作戦Ｘ＝作戦Ｘ'ｍａｓ
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